時を告げない大時計
映画やら書物やらをめぐる、つれづれなる断想など
くそくらえ節からコラージュまで
ムハンマドをコケにした映像が波紋を呼んでいる。数年前にも風刺画が国際的大問題になったのは私達の記憶に新しい。「悪魔の詩」事件を思い出した方も多いと思う。この種の事件が起きると、私達宗教的門外漢は「西欧中心主義によるイスラム世界への蔑視感情の表れである。許せない」といったステレオタイプの思考法に陥りやすい。「週刊金曜日」などの左派メディアは特にそうだろう。
勿論、多くの部分においてその批判は正当なのであるが、仮に「ムハンマド」を「天皇」と置き換えてみたらどうだろう。「天皇を風刺の対象にするのは、左翼の日本人民に対する蔑視感情の表れである」とでもいうのだろうか。「ムハンマドの風刺はダメで、天皇の風刺は良い」などというのでは、まるで論理の一貫性が取れない。
第三世界を先験的に善とする、「第三世界主義」は既に思想として破産していると思う。どの世界も固有の問題性や、欠陥を抱えているし、それは拉致問題ひとつとっても理解される事だろう。むしろ、そうした欠陥と真摯に向き合うことにこそ、新しい関係性へのヒントがあるように思う。
今回の騒動には、アメリカという覇権国家に対する積もり積もった感情が背景にあるように思う。その怒りに対しては大いに共感するものの、無批判な礼賛に陥るような事はしたくない。常に複眼的な思考法を身につけていたいと思った。
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のわーる

Author:のわーる
首都圏に生息する一介の映画バカ。といってもまだ映画歴は浅いため、大家の作品をあまり見ていなかったりする。
たまに衝動的におかしな絵を描いたりもする。
尚、この「のわーる」という名前は同名の素晴らしいアニメ作品とは直接関係は無く、サド侯爵の登場人物の名に由来するものである。



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