時を告げない大時計
映画やら書物やらをめぐる、つれづれなる断想など
映画のことなど 2016.5.22
多忙が祟ったせいか、精神的にどん底なのだが、さしあたり観た映画を挙げておく。

・アイアムアヒーロー
・マンガをはみだした男 赤塚不二夫
・ヤクザと憲法
・ランド・オブ・ザ・デッド

「マンガをはみだした男 赤塚不二夫」は、赤塚独自の死生観に迫る試みがなされていて、実に意義深い作品である。満州からの引き揚げ経験を原体験として、そこから後年の破天荒な行状に全てが結びついてくる。おそらく彼は幼年期に終末を見てしまったのだ。
もう少し調子のいいときに詳しく語りたいのだが、一度観ておくことを薦めたい作品である。

「ヤクザと憲法」は、人権問題を期待すると肩透かしを食らう。寧ろ、やくざ者の丁寧な物腰の中に、極道の素顔を暴いてしまう残忍なカメラのまなざしを評価するべきだろう。鑑賞しながらドン引きすることは請け合いである。
だが、それを踏まえてこそ、「やくざを辞めたとして、ならばどこへ行けばいい?」という一言が重く響いてくる。

「アイアムアヒーロー」と「ランド・オブ・ザ・デッド」については、先日観たアニメ「がっこうぐらし!」と共に詳しく語ってみたい。尚、勢いで昔観た「ゾンビ」(監督:G・ロメロ)と「地獄の門」(監督:ルチオ・フルチ)を再見したことを記しておく。

付記:さっき日付を間違えた。私の頭は相当グチャグチャになっているらしい。
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迷走
ヘイトスピーチへの法規制については、このブログでも幾度か触れてきたので繰り返さない。毎日がエイプリルフールの政党が、「米軍に対する批判や政府に対する批判には適用されない」と約束したからといって、何の安心材料になるというのか?国旗・国家法のときと同様、掌を返す可能性は決して低くはない。
それに、そもそも例の首絞め警官のような人間が、この法律の成立によって、カウンター側の為に尽力するとはとても思えない。山本太郎が次のように批判するのは当然なのだ。
「ヘイト集団の軽犯罪行為に対しては既存の法律でも対応はできた。しかし警察はほとんど対応しなかった。憲法14条と人種差別撤廃条約に違反する差別行為に行政が正しく対応すれば、不完全な法律は必要ない」

不快なのは、この与党案に反対した社民党や山本太郎に対する、異様なバッシングが生じていることである。同法の危険性への自覚があるのなら、このような反応は起こるべくも無い。「自分達が正義なのだ、悪いのは社民と山本の方なのだ。あいつらは差別主義者なのだ」と喚き続けるのなら、とっとと滅んでしまえ。刑訴法改悪も目の前だ。

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オリバー・ストーンの印象
大分間が開いてしまった。
何も書かないのも癪なので、映画の話を書きなぐってみることにしよう。
この間、オリバー・ストーンの映画を立て続けに観た。この人の映画はあまり熱心に観たことが無く、ちゃんと観る機会を設けようと思ったためである。特に避けていた深刻な理由があるわけではない。淀川長治が彼を手厳しく批判していたため、何となく遠ざかっていただけである。ちなみに、今までに観た事があるのはドキュメンタリー「コマンダンテ」と、少年期に地上波の放送で見た「サルバドル」のみだった。
以下が今回鑑賞した作品である。ちょっと気が向かなかったため、ベトナム戦争物は入っていない。

・ワールド・トレード・センター 米国における、例の9.11事件を描いたもの。特に掘り下げはないが、人間ドラマとしてはよく出来ている。
・ウォール・ストリート(「ウォール街」の続編) 登場人物がゲスばかり。ハッピーエンドにする必要はなかったと思う。尚、邦題は酷すぎる。続編であることを明示するべきだろう。
・JFK 長過ぎる点を除けば、謀略物のノンフィクションとしてなかなか見せてくれる。
・ウォール街 続編よりはこちらの方がよく出来ている。いずれも、お金の怖さがよく描かれた作品。
・ブッシュ なかなか面白いとは思うのだが、エンディングのディランの歌が一番良かったというのが情けない。

この他に「ニクソン」を借りてきたのだが、ちょっと食傷気味になった。作品群をざっと観た印象では、悪くはないが、取り立てて凄いという程のものではない。ただ、この人はコスタ・ガブラスにはなれないなぁと思った。今一歩ガツンとくるものが欠けている。また、一本一本がやたら長過ぎるというのは何とかして欲しい。
とはいえ、沖縄に関する発言も含めて、この人は作品も本人も決して嫌いではない。「コマンダンテ」でバイアグラの話をカストロに振ったときには笑ったものである。新作の「スノーデン」は是非観たいと思っている。どんなアプローチをするのだろうか。

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地に呪われたる者よ
個々の労働者の生命・幸福よりも、企業の職務を優先するような価値観など、滅ぼしてしまえ。
また、そんな企業倫理を押し付ける人間に生きる値打ちなど無い。




プロフィール

のわーる

Author:のわーる
首都圏に生息する一介の映画バカ。といってもまだ映画歴は浅いため、大家の作品をあまり見ていなかったりする。
たまに衝動的におかしな絵を描いたりもする。
尚、この「のわーる」という名前は同名の素晴らしいアニメ作品とは直接関係は無く、サド侯爵の登場人物の名に由来するものである。



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