時を告げない大時計
映画やら書物やらをめぐる、つれづれなる断想など
原発大進撃!
赤本(娯楽本)の中に芸術的価値を見出すべきである、と説いたのは花田清輝だった。ではトロマ映画「悪魔の毒々ハイスクール(Class of Nuke 'Em High)」(監督:リチャード・W・ヘインズ, サミュエル・ウェイル)にそうした評価を与えることは可能だろうか。少しく考察してみたい。
舞台は「悪魔の毒々モンスター」と同様、「トロマヴィル」というふざけた名前の町で、学校の背後に堂々と原発の冷却塔が聳えている。ここから、鹿爪らしいストーリーをハナから放棄していることが窺われる。
デタラメな管理で放射能はダダ漏れ、何があっても安全、安全と言い募る姿勢はどこかの電力会社のようだ。原発敷地で採取された不気味なマリファナを回し飲む「平和」な日常生活を営む主人公達。時々被曝して死ぬ学生がいるが、気にしない、気にしない。そんな或る日、頭のイカレた不良学生たちが学校を占拠する。混乱のさなかに、放射能により突然変異したモンスターが現れ、阿鼻叫喚の地獄絵図を繰り広げる。ポリティカル・コレクトネスなど糞食らえ。「アキラ」のレーザー砲のようなわけの判らない兵器まで登場し、てんやわんやの挙句、学校は大爆発、様子を見に来た原発所長も粉微塵になる。
なんともバカバカしい話だが、これだけ下らないストーリーを描き出すのに、原発は実に相応しい素材となっている。劇中にこれ見よがしに掲げられている「原子力エネルギー 安全!清潔!効率的!」というポスターは、現実に我々が目にしてきたものと何ら変わらない。つまり、原発を巡る我々の現実がブラックコメディそのものではないかと示唆しているようですらある。
下らなさの中に、原発と、その運営を徹底的に<コケ>にした作品だった。

Class of Nuke 'Em High [DVD] [Import]Class of Nuke 'Em High [DVD] [Import]
(2000/11/20)
Janelle Brady、Gil Brenton 他

商品詳細を見る


スポンサーサイト

テーマ:私が観た映画&DVD - ジャンル:映画

第2回 渡辺文樹映画祭
「第2回 渡辺文樹映画祭」詳細はこちら
http://yunobi2.blogspot.com/2011/11/2_22.html
例によって、「阿鼻叫喚」だの「失神者続出」「ゲロ袋用意あります」だのといったコピーが眼に浮かぶ・・・

上映予定プログラム
12/1(木)
13:00 三島由紀夫 15:00 赤報隊 18:00 金正日

12/2(金)
12:30 罵詈雑言 14:00 腹腹時計 18:00 金正日

12/3(土)
12:30 天皇伝説 14:30 ザザンボ 18:00 金正日

12/4(日)
13:00 腹腹時計 15:00 御巣鷹山 18:00 金正日

12/5(月)
12:30 島国根性 15:00 ノモンハン 18:00 金正日

12/6(火)
12:30 家庭教師 14:30 罵詈雑言 18:00 金正日

12/7(水)
13:00 三島由紀夫 15:00 赤報隊 18:00 金正日

テーマ:映画関連ネタ - ジャンル:映画

遠くからの声
「文藝別冊 諸星大二郎特集」を購入。長年の諸星ファンからすると、やや食い足りない印象を受けるが、それは欲張りというものかもしれない。だが、個人的には、異業種の執筆者による諸星論をもっと読んでみたかったと思う。
過去に「ユリイカ 特集西遊記」で中野美代子との対談が収録されており、こちらは実に面白かった。同じく「ユリイカ」諸星特集の巖谷國士の論稿もユニークである(ただ、「ユリイカ」にしても圧倒的にソフトになってしまったため、特集としての物足りなさは残る)。
率直に言って、諸星を始め、力量のある作家についてはもっと本格的な研究がなされてもいいと思う。安っぽいムック本的な特集はもう充分だろう。
尚、本書は資料面がなかなか充実している。作品の原型となったシナリオ、創作ノート、未発表作品など、興味の尽きない素材が多い。未発表作「恐るべき丘」を読むと、諸星の作風はデビュー時から一貫していたのだな、と認識を新たにする。ただ、「キャラクター事典」はふざけ過ぎで、完全に蛇足。

諸星大二郎 異界と俗世の狭間から(文藝別冊)諸星大二郎 異界と俗世の狭間から(文藝別冊)
(2011/11/17)
不明

商品詳細を見る

テーマ:最近読んだ本 - ジャンル:本・雑誌

不毛な議論をお開きに!
「作家が政治に関与しないのはおかしい」という文化的政治屋がいる。一方で、「作家は政治に関与するべきではない」という、お節介焼きがいる。いずれも教条主義のバリエーションに過ぎない。両者の差異は、政治への関与を強制するか、禁止するかの違いでしかない。つまらない固定観念に振り回されているという点で、これらは共通している。
作家は己の関心の領域において創作活動を行うので、書きたいことを書けばいいし、書きたくなければ書かなければいい。政治に関与するかどうかは資質の問題であり、結果論に過ぎない(サルトルのアンガジュマン理論も、最終的には「創作活動への自己投企」という概念に落ち着いた)。そもそも気の利いた作家たちは、政治活動も創作活動もそこに境目を見出すことなく、自由に往還している筈だ。
ただこれだけは言える。例えば、差別問題を作品の中核にすえようと、エロスの問題を作品の中核にすえようと、それはひとつの創作物として等価である。これが原則である。あとは、作品の出来の良し悪しが問われるだけだ。戦争や差別の問題を扱ったから良い作品で、エロスや犯罪を扱ったから悪い作品だという理屈は絶対に成り立たない
プロレタリア芸術論であろうと、ポストコロニアルであろうと、この原則だけは譲るわけにはいかない。

口直し。今日浦和まで出る機会があったので、撮影してきた。まるでイケてない所がいい。
unako

テーマ:日々のつれづれ - ジャンル:日記

「此処の鶏は啼いとるもんね、まだ・・・」
井上光晴「輸送」を再読する。この作品を読むのは××年振りだ。
ストーリーは至ってシンプル。核廃棄物のキャスクが運転士の発作的な狂気から車ごと崖下に転落し、そこから核汚染がどんどん広がってゆくというもの。「キャスクは落下の衝撃にも耐えうる絶対安全なもの」と喧伝されているにも関わらず、である。すなわち、想定外の高さから落下したということだ。
固定した登場人物が殆どおらず、章を追うごとにめまぐるしく視点が変わるため、馴染みの無い人は戸惑うかもしれない。
安全宣言のなされた地で、動物たちは次々に死に絶え、人々は悉く体調を崩していく。井上お得意の尋問シーンも健在だ。相変わらずエグいものだが、被疑者の少年の髪の毛がごっそりと抜け落ちるシーンは凄まじい。この場面はあらゆる事柄を物語っているのだ。
本作は井上作品の中でも素直で読みやすい部類に属するのだが、現在版元で品切れ中。図書館などを活用して一読をお勧めする。

yusou

ファシモトが当確だと。サッカーどころじゃない。不愉快なので、もう寝る。

テーマ:最近読んだ本 - ジャンル:本・雑誌

冬の轟音
何とか頑張って自分を動員し、「怒りのドラムデモ」第二弾に参加。代々木公園から渋谷に出て、明治通りを練り歩き、原宿駅付近を回って戻ってくるコース。参加人数は450人という。
drumdemo01

ドラムデモは雰囲気が独特なので、沿道の人も物珍しそうに見ている。謂わば闘う騒音部隊。いいぞ。
drumdemo02

今日は夜羽音さんの姿が見えないなと思ったら、ゴール時に後ろの隊列にいるのが見えた。後から合流したのだろう。帰り際に挨拶をする。

帰宅後、予告したとおりトロマ映画「悪魔の毒々ハイスクール」を観る。ヒアリングが殆ど不可能だが、楽しめた。本当の原発事故はこんなものでは済まないし、製作者もそれを承知の上で無茶をやっている。詳細はまた後日。
drumdemo03

テーマ:日々のつれづれ - ジャンル:日記

原発映画千夜一夜
憂国忌だが特に思い入れは無い。若松孝二の三島映画の試写会が行われたようだが、結局行かなかった。満員だったらしい。ちょっと気になる。

このところ原発映画を立て続けに観ているので、折角なので少し集中的に取り上げてみようかと思う(但し、訳あって劇場通いはこのところ控えている)。次は何を観ようか。「一年の九日」を再見するか。あるいは「ナージャの村」・・・いや、少し生真面目すぎるな。「太陽を盗んだ男」は何度も観ているしな。「原子力戦争」や「100000年後の安全」はまだレンタルが出ていないし、「東京原発」はレンタルの順番待ちが絶望的だし、「六ヶ所村ラプソディー」は映画としてつまらなかったし、「党宣言」もまだレンタル前か。「聖母観音大菩薩」は下らん法律のせいでDVD化は厳しそうだ。まいったね。あ、手元にまだ一本あった。輸入版で字幕なしだが、何とかなるだろう。
というわけで、「悪魔の毒々ハイスクール」を近々レビューしようかと思う。

テーマ:映画関連ネタ - ジャンル:映画

「この国は危ない/何度でも同じ過ちを/繰り返すだろう」
広河隆一「チェルノブイリの真実」(1996年刊)を読む。実はこの前に松岡信夫「ドキュメント チェルノブイリ」(1988年刊)という労作を読んでいたのだが、本書を読んでイメージがだいぶ変わってしまった。松岡本の出版後に明らかになった真相により、事件の様相が一変しているためである。
よって、チェルノブイリ本はなるべく新しいものを読むことをお勧めしたい。例えば事件の原因ひとつとっても、当初は人為的ミスと喧伝されていたのだが、実際は発電所そのものの構造的欠陥による可能性が高いことが明らかとなっている。本書にしても、10年以上経っているため、かなり現在の情況とは変わっている部分があるかもしれない。

福島原発の話も登場する。建設時に設計図が間に合わないまま工事を進めてしまったため、原子炉が基礎に合わなかったとのこと。そして建造物をよけながら配管を繋ぎ合わせた所、あちこち継ぎはぎだらけになってしまったという。「ある作業員はその配管の迷路にヘルメットがつかえてしまい、携帯用の放射線検知器が警報を発し続ける中、ようやくそこを脱出した(中略)その人は暫くして死亡したが、東京電力は放射能との因果関係を認めていない」
今後、同じようなケースが予想されるが、東電が因果関係を認めることはないと思う。既に作業員で死亡者が数人出ているが、因果関係を検証する姿勢そのものがない。
こうした被曝との因果関係論で、重松逸造の悪行が浮かび上がってくるのだが、これについては方々で語られているし、私も気分が悪くなるのでここで繰り返さない。この人物の言動がどれだけチェルノブイリの人々に被害を与えたか、考えただけで胸がムカムカする。

チェルノブイリに話を戻す。ぞっとするのは、多くの人的被害を出した消火活動が、全て無駄であった可能性が指摘されていることである。著者によれば、原子炉火災が収束したのは、燃える物が無くなった為、自然鎮火した可能性が高いという。原発事故については決定的な対処法が無いという事だろうか。そうなると、現在福島では何が起こっているのか?本当のところは誰にもわからないのである。

こちらは2011年の新装版。見た目そんなに変わってないけど。
ドキュメントチェルノブイリドキュメントチェルノブイリ
(2011/05)
松岡 信夫

商品詳細を見る


チェルノブイリの真実チェルノブイリの真実
(1996/04)
広河 隆一

商品詳細を見る

テーマ:最近読んだ本 - ジャンル:本・雑誌

談志逝く
立川談志が亡くなった。
自民党から議員になったのは汚点として余りあるが、噺家としては不世出の傑物だったと思う。
枕としては、アダムとアムステルダムのネタがバカバカしくて楽しかった。NYのテロ事件では、「たまや!」と、客が引いていくのを楽しんでいたのが印象に残っている。
演目では「らくだ」が好きだった。「らくだってのは死なねえんだ、あいつは、な?」等々、強烈なブラックユーモアには悶絶した。「白井権八」の切れ味も忘れがたい。「お若えの、お待ちなせえ」の決め台詞は絶妙である。
とにかく、また一層、世の中がつまらなくなったのは確かだ。敢えて「ご冥福をお祈り・・・」とは書かない。それがこの稀代の芸人に対する礼節だと考えるからである。


テーマ:日々のつれづれ - ジャンル:日記

海鳴りの底から
「人魚伝説」(監督:池田敏春 脚本:西岡琢也)についてレビューを記そうと思ったが、別の場所で映評として発表しようと思うので、ここではパス。取り敢えず、今一番必要な原発映画とだけ言っておこう。あれだけ人を殺しまくる映画もなかなか撮れないだろうと思う。

チェルノブイリに関する文献を何冊か図書館から借り入れ、色々調べている。この事故の真相は、よく判っていない部分が多い。ソビエトの秘密主義体制が要因であるが、本当を言うと、ソ連(および日本)に限らず、原発事故はどの国でも秘匿されている。国家権力にとって最大のタブーの一つなのだろう。
そのうちこのブログでも書評を行うつもり。途中で力尽きなければ、だが。

人魚伝説 [DVD]人魚伝説 [DVD]
(2004/03/21)
白都真理、江藤潤 他

商品詳細を見る


ところで押井守がゴチャゴチャ言っているらしい。昨今のアニメはコピー作品ばかりで劣化しているといいたいようだ。陳腐で薄っぺらな世界観を「思想」と勘違いして、映像作品として押し付けてきただけのこの男に、若手作家を批判する資格があるのか。「ビューティフル・ドリーマー」から「スカイ・クロラ」まで、彼の作品でガツンと来るような感銘を受けたことは一度も無い。あるのは小手先の器用さによる一定の斬新さだけである。
高みにたって下らん能書きをたれている暇があったら、自分自身が等身大の姿勢で悩め!格闘しろ!クリエイターとして不満があるのであれば、自分自身が他を圧倒するような作品を提示するべきだろう。
さもなくば、嫉妬心の醜い表れと受け取られても仕方が無い。実際、押井の作品はスカスカなのだから。

テーマ:私が観た映画&DVD - ジャンル:映画

走れ、走り続けよ
若松孝二監督、「千年の愉楽」はもうクランクアップしたらしい。相変わらずの早撮りで、こちらも追跡に困難を覚える。

来年公開の二作品は既に予告編が完成している。ますます荒井晴彦がオカンムリになりそうな予感がするが、気にしない、気にしない。
今回も足立正生との共同作業はなく、それぞれ掛川正幸、黒沢久子の脚本。若松-足立コンビの復活は無いのだろうか。ファンとしてはちょっと残念。
さて、三島映画だがどうなることか。右翼映画を作っても仕方がない。予想としては、三島に仮託して、若松プロの意思を盛り込んでいくことになると思う。当たり前か。
予告編を見た限りでは、いけるか、な・・・?


「海燕ホテル・ブルー」。紫の和傘を見ると、つい小傘さんを連想・・・。まあ、それはそうと、原発事故と絡めてきたな。時代との伴走が若松プロのテーマだった。このあたりの感覚は健在だなと思う。船戸の原作については以前にレビューした通り。原作小説のままだと、この作品はつまらなくなる。どう出てくるか興味津々。

テーマ:映画関連ネタ - ジャンル:映画

資本主義の「災工」形態としての原発
遅ればせながら「チャイナ・シンドローム」(監督:ジェームズ・ブリッジズ )を観る。コスタ・ガブラスの映画などに近い雰囲気の社会派映画だった。
原発の欠陥を誤魔化して、操業を進めようとする企業と、ジャーナリスト、現場責任者の格闘を描いた作品。実際はもっと生々しいパニック映画にする予定だったと聞くが、当局から圧力がかかったらしい(映画と同じだ)。結果、「原発問題は資本主義問題である」というテーマが如実に表れることになった。
一般作業員や企業のトップ連中の緊張感のなさは異様にリアルで、どの国でもやっていることは同じであることがよく判る。つまり、作業員は工程を補完する部品となってしまい、トップ連中は利益のことしか考えていないということだ。
企業がメディアや警察を抱き込み、事件を闇に葬り去ろうとする中、人としての「絆」がそれに対抗する可能性を示して映画は幕を閉じる。重たい作品だが、今こそ見ておきたい映画の一つである(ちなみに「人魚伝説」は神映画!)。チェルノブイリから福島まで、すべてに共通する課題がこの時点で明示されているのだ。
さて、東電に対しては、どう落とし前をつけてくれようか。

チャイナ・シンドローム コレクターズ・エディション [DVD]チャイナ・シンドローム コレクターズ・エディション [DVD]
(2010/09/22)
ジェーン・フォンダ、ジャック・レモン 他

商品詳細を見る

テーマ:私が観た映画&DVD - ジャンル:映画

ある技術者の告発
蓮池透講演会に行く。拉致問題で時の人となった人物だが、今回は東京電力のOBとしての発言だ。私もとにかく情報が欲しい。
彼が東電でプルサーマル関係の仕事に携わっているというのは「噂の真相」でも指摘されていたが、話半分にしか考えていなかった。話が出来過ぎていると思ったからだ。
ところが原発事故以降、少しずつ発言が新聞等に載るようになり、この話の真実性が明らかになってきた。繰り返しになるが、あまりにも出来過ぎた巡り合わせだ。

さて、本日は土砂降りにもかかわらず、会場は満員。客席には太田昌国氏の姿も見える。色々と感慨深いものだが、長くなるので割愛しよう。
内容的には福一で起こったことを技術者の立場から解説するというものだった。蓮池氏は3,4号機を担当していたとのことで、それなりに愛着も湧いていたため、水素爆発には衝撃を受けたという。
また、「トイレなきマンション」と評されるように、核廃棄物の処理方法など原発計画の行き着く先にはやはり疑問を抱いていたという。おそらく現場の人たちはみな同じ思いなのだろう。にもかかわらず、彼らは任務に従事していく。これはもはやこの社会の構造上の問題ではないかと思う。似たような構図は至る所に見出されるはずだ。

他、事実関係について個人的に印象深かったこと。
・「自発的核分裂だから大丈夫」ということはない。キュリウムは確かに不安定な物質だが、中性子が出ている以上、核燃料にぶつかれば臨界の可能性は存在する。
・「冷温停止」というのは正常な原子炉に対して使う言葉であり、事故が起こった後で適用される概念ではない。そもそも溶け落ちた燃料がどこにあるのか、どうなっているのか判っていない。

尚、現在東電内部の人たちとは連絡が取れないらしい。組合についても同様だという。こんな秘密主義ではチェルノブイリと全く変わらないだろう。これからも厳しい姿勢で臨んでいく必要がある。


テーマ:日々のつれづれ - ジャンル:日記

さまざまな紆余曲折
「脱原発異論」なる書物を目にする。別に原発推進の本ではない。長原豊や絓秀美達による、昨今の脱原発運動への提言である。暫く立ち読みした範囲でいうと、内容的には、「素人の乱」などの昨今の運動の性格に対する疑問(以前にも記した、園良太達による批判と同じ)から、吉本隆明の「反核異論」の再検討など、多岐にわたっているようだ。
ただ、運動に携わった感触からいうと、どうもすんなり受け入れがたい部分が目に付く。例えば、論者は「反原発派が対案を出さないのは敗北だ」と言うが、そもそも原発推進というのは「案」じゃないだろう。現状を肯定しているだけなのだから。
先の大衆迎合主義に対する批判も、再検討した方がいいと思う。純化主義など碌な結果をもたらさないし、嫌な思いをして消耗した人も多いだろう。むしろ大衆運動に対する分析を根底から改め直して、その新たな可能性を探った方がいいのではないだろうか。
もっとも本が手元にないので、これ以上勝手なことをいうのは差し控える。だいぶ暴走したかな。

経産省前の行動でひと悶着あった模様。詳しいことは判らないが、問題点は二つ。ひとつは針谷大輔来訪をめぐる言葉狩りに近いゴタゴタ。もうひとつはイラク戦争関連のアピールを「外部注入」したことにあるらしい。
前者は何をどうしたいのかよく判らない。後者はやり方があまりに杜撰。正直に言うと、私を含め運動経験者にとってはあまり違和感のない行動だと思う。だが、自分以外の人間が見たらどう思うか、考えてみて欲しい。これでは運動に対する利用主義的な印象はまぬかれないし、こんな提起のあり方は、レーニンでさえさぞかし嘆くのではないだろうか。「正しいからいいのだ」では、人に訴えかけることなどできはしない。

テーマ:日々のつれづれ - ジャンル:日記

これは戦争なのか
スベトラーナ・アレクシエービッチ「チェルノブイリの祈り」読了。歴史的資料としての価値のみならず、人々の魂の記録として、この書物は重要な意義を持つと思う。危機意識の欠如、「風評被害」を警戒して汚染を拡大してしまうなど、福島原発事故との類似性も数多く指摘できる。
だがそれ以上に、様々な立場の人々がどのように感じ、振舞ったか、その率直な告白から受け取るものは大きいだろう。もう少し熟読した上で、本格的な感想を述べたいと思う。
「戦争だといわれています。戦争世代の人々は比較している。戦争世代?あの世代の人は幸せじゃないですか!彼らには勝利があった。勝ったんですもの。私たちは?」

チェルノブイリの祈り――未来の物語 (岩波現代文庫)チェルノブイリの祈り――未来の物語 (岩波現代文庫)
(2011/06/17)
スベトラーナ・アレクシエービッチ

商品詳細を見る


追記:アメリカの<占拠>運動、今、大きく盛り上がっているらしい。

テーマ:最近読んだ本 - ジャンル:本・雑誌

Fukushima mon amour
スベトラーナ・アレクシエービッチ「チェルノブイリの祈り」を少し読む。チェルノブイリ原発事故の証言を纏めたものだが、国が変わっても、やっていることに変わりはない。勿論程度の差はあるが、基本的には同じである。だんだん陰鬱な気分になってきた。途中まで読んだだけでも優れた書物と思えるが、それだけに一層暗澹とした思いに駆られる。
ところで、チェルノブイリでオリンピックなり駅伝大会があったら、あなたは参加しますか。

先日、「TSUNAMI 3.11 東日本大震災記録写真集」全二巻を図書館から借りてきた。こういう写真集の見方というのはよく判らない。だが、しばらく頁をめくっているうちに、目が離せなくなってきた。とても辛いが、とにかく見る。見続けていく。それしかない。

TSUNAMI3・11: 東日本大震災記録写真集TSUNAMI3・11: 東日本大震災記録写真集
(2011/06/24)
豊田 直巳

商品詳細を見る


TSUNAMI3・11 PART2: 東日本大震災記録写真集TSUNAMI3・11 PART2: 東日本大震災記録写真集
(2011/09/20)
第三書館編集部

商品詳細を見る

テーマ:最近読んだ本 - ジャンル:本・雑誌

「社会主義のロビンソン・クルーソー」
サント・ブーヴ「プルードン」の感想を記す。
以前にも述べたが、サント・ブーヴについてはプルーストの批判以来、どうもわが国ではイメージがよろしくない。プルーストの批判は、およそ次のようなものである。
サント・ブーヴは作品よりも作者の人物像を重視する。よって、品行の悪い作家が優れた作品を物したとしても、それを評価する術を持たなかった。作品創造における作家の自我とは、日常生活において現れる自我とは別のものであり、いくら作家たちの日常の表層意識の部分を描き出したとしても、作家の創造に迫ることはできない・・・
これが後のバルトの「作者の死」、作品を作家論から切り離して論じるというテクスト論に繋がっていくのだが、ここでは詳述しない。
プルーストの批判は実に正当という他ない。だが、サント・ブーヴ的な批評方法はすでに権威を失い、むしろ古典として位置付いてしまっているのが実情だろう。文学論としては、決着が付いているのだ。

さて、本書だが、これはプルードン論というよりもプルードン書簡研究である(原題は「プルードン その生涯と書簡」)。本書を読んでも、彼の無政府主義思想について得られる知識はあまり多くない。むしろ、手紙から窺われる、プルードンの人となりについて、著者は多くの頁を費やしている。つまり、前述の著者の方法は文学者のみならず、人文学者についても適用されているというわけだ。流石にやりすぎだろう、これは。
ただ、こうした実証主義の方法を認めるとしても、プルードンの生きた、七月王政下の時代背景が今ひとつ見えてこないのが気にかかる。あたかもアカデミーと出版社しか、この世に存在しないかのような描き方となっており、「時代の子」としての人物論としても充分ではない。
尚、本書では二月革命期のプルードンの動向については殆ど描かれていない。資料的な制約があったためと理解されるが、最大のヤマ場といえる部分が描かれないのはちょっと物足りない。
ともあれ、同時代人の目に、プルードンという人がどのように映ったか。本書の価値は、その率直な証言としての性格にあるのだろう。

proudhon

テーマ:最近読んだ本 - ジャンル:本・雑誌

終わったことにしよう?
サント・ブーヴ「プルードン」読了。蔵書の消化作業だが、途中で飽きてしまったため、やたら読み終わるまでに時間がかかった。詳しい感想は頭を整理したうえで、後日に譲りたい。
19世紀の社会史について色々考える。関連書籍に目を向けようと思うが、手元にある本はいずれも長大な書物ばかりなので、ちょっと今しばらくは手が出そうにない。トクヴィルの回想録ひとつとっても分厚い代物である。まあ、いずれ消化していかなくてはならないと思うが。

駅伝の話、なんだかグダグダになってきたな。結局岩上安身と山本太郎をバッシングして終わるのか?
とにかく、少なくとも以下のことは言えると思う。
原発事故が全く片付いておらず、放射性物質の放出も止まっていない。そんな中、駅伝で無理やり復興をアピールしようとするのは、政治的な利用主義の誹りをまぬかれない。選手たちを為政者のプロパガンダのダシにするな。

テーマ:日々のつれづれ - ジャンル:日記

ブルー・サンデー
調子がよくないので、簡潔に。
今日は葬儀デモがあったらしいが、パス。「昼寝」を決め込んだというわけではないが、無理に自分を動員するのはよくないだろう。鬱がひどくなっては元も子もない。
「週刊金曜日」を購入。今週は割と充実しているんじゃないか。暴対条例の記事が秀逸。違憲条例がまかり通ってしまう現況、何とかしなければ。
福島では東日本女子駅伝開催。放射線量の高さが取り沙汰されているが、情報が錯綜しているため、正確なところがよく判らない。人体に直接影響を及ぼす事柄のため、慎重になった方がいいのは事実だが。

テーマ:日々のつれづれ - ジャンル:日記

血のプレリュード
ATG映画「憂國」(監督・脚本:三島由紀夫)を観る。
いわずと知れた、三島の問題作。いつか観たいと念願していたのだが、ようやく思いがかなうことになった。
舞台はご存知の通り、2.26事件。だが、この舞台設定は、本作のテーマを導き出すためのアリバイ作りに過ぎない。右翼的な設定の割には、右翼臭は殆ど感じられないのだ。では、この作品のテーマとは何か。勿論、切腹-血みどろの惨劇と、愛欲のエロティシズムである。
とにかくこの人は、腹を切る話を描きたかったのだと思う。情熱的な交合を終えた後の自決シーンは最高潮に艶かしく、セクシュアルでさえある。夥しい血糊が下腹部から床に広がっていく様は、スプラッター映画以上に鮮烈な感激を呼び覚ます。ブニュエルの「アンダルシアの犬」がスプラッター映画のはしりなら、本作もまた、肯定的な意味でその系譜に連なるだろう。
冷たい表情で事を進めるヒロインの姿は、三島の理想像といえるだろう。彼の小説にはしばしば登場する、冷感症的な女性像である。本作においてもぞくりとするような、忘れがたい印象を残している。
それにしても、褌姿に軍帽というのは、どこの変態だと思ってしまう。これについては丸尾末広が「芋虫」で借用していた。
とにかく、予想以上に満足できた作品だった。DVDは、もっと廉価にするべきだろう。

憂國 [DVD]憂國 [DVD]
(2006/04/28)
三島由紀夫、鶴岡淑子 他

商品詳細を見る


ところで経産省前でまた右翼と公安の襲撃があった模様。法律をいくら変えようと、警察は右翼を取り締まることはないし、在特会も依然として活発に動き回ることだろう。こういう指摘をすると、また反差別のスタ連中から差別主義者認定されるんだろうなw

テーマ:私が観た映画&DVD - ジャンル:映画

「T(只の)P(ペテンの)P(パフォーマンス)」アーサー・ビナード
雨降りで、やたら寒い一日だった。
TPP、反対派の民主党連中はおかしな自己催眠にかかっているとしか思えない。つまり、劣勢に立たされているのに、自分が優勢であると思い込もうとしている。
どう聞いても野田の会見は実質TPP参加表明だろう。これ以上語り出すと物騒な文面にしかならないので、取り敢えずパス。泥鰌だかど阿呆だか知らないが、この、××××××××・・・・!!!
APECに出発というが、今後も碌なことをしそうにないから、もう帰って来なくていい。

巨人のニュースってそんなに重大なことなのか?今に始まったことじゃないし、タイミング的に何か胡散臭い。TPPは勿論、経産省前の抗議行動の方が遥かに重要だし、極端な話、ニュースバリューとしては「ポッキーの日」の話題といい勝負じゃないのか。

武蔵野市民学校情報:明日、志木ふれあいプラザで、18:30三島由紀夫「憂國」 19:00篠田正浩「心中天網島」を上映予定。無料。
私はどちらも未見だが、遠いんだよな、ここは。

kuma_santa

テーマ:気になるニュース - ジャンル:ニュース

東京战争前夜秘話
所用があって門仲まで出向く。スカイツリーを肉眼で見たのは初めてだ。
そういえば、ここ最近の「こち亀」ではスカイツリーの話題が多い。そうそう追っかけて読んでいるわけではないが、基本的にこの漫画、「下町情緒」を売り物にすると途端に胡散臭くなる。これは私だけの感想ではあるまい。この「下町情緒」は、作られた下町情緒、観光客向けに演出された、捏造された下町像である。これは山田洋次にもいえることだろう。
ただ、創作行為における捏造が悪いと言うわけではない。必要な事は、その捏造を自覚した上で、いかがわしさを積極的に活かしていくことだろう。その上で「嘘というのは作り手の願いなんだ、祈りなんだ」という鈴木則文の言葉が生きてくる。
「こち亀」からフータローの姿が消えたことは象徴的だ。ホームレスが抹消された風景。浄化された後に残る「情緒」とは、一体何なのだろうか。

sky

テーマ:日々のつれづれ - ジャンル:日記

叛乱としての文化
鬱状態が激しく、悶々とする。夕方、少し仮眠を取ったら具合がよくなってきたので、病院行きはもう少し様子を見る。
「創」の12月号の話だが、取り敢えず精神的に負担のかからない映画の話題から。
渡辺文樹の映画「金正日」の記事だが、だいぶ前に記した通りの内容の模様。今回も公安にやられたらしい。次回作は原爆の映画だという。相変わらず挑発的な人だ。尚、過去作の原発映画「罵詈雑言」は一部リメイクしたとの事。
だが、重要なのは彼が震災直後の原発や、被災地の状況を撮影していたことだろう。
「私は一号炉まで行ったけど、まだ水もひいていなかったし、車なんかもプカプカ浮いている状態でした」
いずれきちんとした形で出したいと言うが、ぜひ実現してほしい。
ゲリラとしての文化活動を地で行っている人は、最近ではあまり見られなくなった。度重なる逮捕はその代償だが、このクソみたいな現代社会に、彼のような映画人は貴重である。

創 (つくる) 2011年 12月号 [雑誌]創 (つくる) 2011年 12月号 [雑誌]
(2011/11/07)
不明

商品詳細を見る

テーマ:最近読んだ本 - ジャンル:本・雑誌

何をしてはならないか?
昨日、運動の話はあまりしたくないと言ったが、やはり避けて通れない問題があると思うので、記しておきたい。

ブログ「旗旗」の記事より引用。

あと、「セクト主義」というと、文字通りセクト(党派)の十八番と思われていますが、本当は市民主義者やノンセクトがセクト主義化した場合が、一番頑なで話がまったく通じないし、極めて暴力的な対応すらするというのが、私の経験による結論です。ある方から聞きましたが、80年代後半から90年代にかけて、現在と比すべき、あるいは現在以上に反原発闘争が盛り上がった時期がありました。その時期に、党派を全部排除して、市民運動だけで統一行動の会議をもった。そしたらもう、「反原発か脱原発か」の大論争になり、あげくに各団体の主張や主導権争いで、掴みかからんばかりの大喧嘩になったそうです。本当は「普通の人」のほうが、いったんそういうことになったら、セクトなんかより遥かに恐ろしいのです。

補足すると、「ノンセクト」とは革共同やブントなどの大きな党派に属さないグループや個人活動家のこと。
そういうことかもしれないな、と思う。革共同の殺人合戦が漸く収まった今、あたりを見渡すと、ゴリゴリな体質のノンセクト団体が目立つような気がする。原発事故以降から運動に携わっている人も、同じような感触を受けたのではないだろうか。スターリン主義批判の経験が引き継がれていない、内ゲバの負の遺産から、学んでいくということがなされていないのはやはり問題だと思う。
とにかく、変な選民思想が目に付くのだ。例えば差別反対運動であれば、自分たちは差別問題という真理に目覚めたエリートだ、自分たち以外の人間は、差別に無自覚なレイシスト、セクシストだ、といった具合に。この論理を推し進めていけば、「敵は民衆である」というテーゼに行き着いてしまう。この点は埴谷雄高が「敵と味方」という論文で明らかにした。
私は、まず「俗人性」(ダス・マン性といえば戦旗-荒派の人たちには判り易いと思うが)を大事にしていきたいと思う。イデオロギー的に純化した人間形成など、最も人間性から遠いところにあるものだからだ。
勿論、そうした俗人性を無条件に肯定するわけではない。だが、「大衆の原像」と言おうとどうでもいいが、そこと真摯に向き合っていかないような運動は、必ず人間弾圧に向かっていくし、それは絶対に正当化できないだろう。

テーマ:日々のつれづれ - ジャンル:日記

「けつ喰らえ」
書店で「地下鉄のザジ」の新訳を見掛け、少し立ち読みする。過去の生田耕作訳に親しんだ身としては、どうしても違和感は否定できない。それなりに工夫はしているらしいのだが。
ヒロインの少女が猥語を駆使するあたりが、当たり障りのない表現に置き換えられているのは少し残念だった。「表現規制か?」と一瞬訝ったが、よくよく考えてみれば、あの生田訳の調子(conを直訳)は普通真似できない。尚、ルイ・マルの映画版でもはっきりとこのセリフが残っている。

少し運動関係の話題から距離を置こうかと思う。この間の一連の流れにおいて、何か皮膚感覚でギクシャクし始めていたというのがその理由。尤もこの情勢そうもいかないだろうから、精神衛生上差し障りのない範囲でアプローチすることにしたい。
ひとつだけ。右側の頽廃(ネット右翼、在特等)があると同時に、左側の頽廃があるのではということを指摘しておきたい。昔なら「スターリン主義」と一括りすることもできるが、どうも右側の頽廃と連動しているような気がする。

テーマ:日々のつれづれ - ジャンル:日記

白く塗りたる墓
東電前アクションのデモに参加。一度経産省前のテント村に行ってみたかったというのが主たる動機である。日比谷公園では中核派のデモがあったようだが、時間がズレているため、鉢合わせはせず。銀座を越えた辺りで原発大好き右翼(要は只の反・反原発。当人は反共のつもりだろう)がギャーギャー喚いていたが、挑発になるので撮影は自重。東電前でありったけの抗議をするが、本当は平日にやりたかった。まあ、無理な話だが。
1106demo01

経産省前に到着すると、原発の葬式を行っていた。線香をあげて帰宅。ちょうどその頃、日の丸集団のデモが近くを通過して言った。さっきの右翼とは別団体か?
1106demo02
これがかの有名な経産省前テント
1106demo03

日が暮れた後、テント村に自称国士達が押しかけた模様。銀座で騒いでいた連中だろう。
思うのだが、ヘイトスピーチを禁止する法律を作ったとしても、石原慎太郎や、この自称国士連中が困るとは思えない。警察が彼らを取り締まるとは考えにくいし、石原は相変わらず圧倒的な支持を受けるだろう。むしろ言いがかりをつけられて取締りを受けるのはこちらの側ではないか。話題の都条例案にしても同様である。権力に変な武器を与えることは厳に慎むべきだと思う。


テーマ:日々のつれづれ - ジャンル:日記

私たちはどこへ行くのか
渋谷でツイッターデモ。天候が微妙だったが、何とかもちそうな気配。カマボコ2台を目にするが、左程エグい警備とは感じなかった。こちらの感覚が麻痺しているせいもあるのだろうが。
1105demo01

今日は予想以上に人の集まりが多い。前回のツイッターデモで知り合った仲間と再会する。
彼を通じ、山本夜羽音氏と軽く言葉を交わした。いつも顔を合わせていながら、きっかけが掴めなかったので、いい機会だった。被災地の支援から帰ってきたばかりとの事で、現地の深刻に追い込まれた状況、他、表現規制問題についても、決して楽観視できない状況にある事など、色々アドバイスを頂いた。深謝。
デモコースはいつもと同じく、渋谷をぐるりと回りながら、表参道方面まで上り、宮下公園付近に戻ってくるコース。終わってみると、いつまでも隊列の流れが絶えない。相当な人数に膨れ上がった筈だ。
1105demo02


帰宅後、自己嫌悪も相俟って軽い鬱状態に陥る。私たちの立ち位置についてあれこれ考えるが、奇麗事は言いたくない。くよくよと戸惑いながら、歩き続けていこうと思う。

テーマ:日々のつれづれ - ジャンル:日記

いろいろバカバカしくなってくるが・・・
今日発売の「週刊金曜日」を眺める。山本太郎のインタビューはなかなか面白い。特に「長い闘いなんかあるかよ!」という一言はいい刺激になった。無論、そのまま肯定するわけではない。一日二日で社会は変わるものではないし、私達は長い闘いを恐れるべきではないだろう。だが、「闘いは長いものだ」と思い込んではならないというのは事実だ。運動に携わっていると、つい忘れがちになるので、戒めとしたい。

橋下徹批判。もっと早いうちに大きく特集して欲しかった。個別の政策については逐一批判は行われていたが、どこかで纏めておかないと、こちらも整理できなくなる。石原にしろ、森田にしろ、問題のある為政者については定期的に特集を組んだほうがいいと思う。
ついでに言うと、脱原発を言い立てたからといって、橋下は評価に値しない。石原慎太郎がTPP反対だからといって、彼を評価する理由にはならないというのと同断である。「なぜ、いかに」という根本的な部分において、共有できないからだ。

ところで、森崎東の「生きてるうちが花なのよ死んだらそれまでよ党宣言」って、DVD出てたのか。今度観ておこう。

週刊 金曜日 2011年 11/4号 [雑誌]週刊 金曜日 2011年 11/4号 [雑誌]
(2011/11/04)
不明

商品詳細を見る


付記:あとがきを読んでいたら胸が悪くなった。闘う相手は原発や右派言論だけではないらしい。

テーマ:最近読んだ本 - ジャンル:本・雑誌

世界の終わりへの旅
近所の文房具屋がとうとう閉店。割高だったが、品揃えは豊富だったので重宝していた。潰れるのは厳しい。この界隈は歯医者とクリーニング店ばかりになってしまった。どうするつもりなのか。どうなってしまうのか。
そういえば「シャッター商店街」という言葉も最近あまり聞かなくなった。それが当たり前の風景になってしまったというのが理由らしい。井土紀州監督「ラザロ」のヒロインの心境だ。われは知る、テロリストのかなしき心を。
スカイツリーの周辺でもホームレスの排除が進み、大資本のための街づくりが進められている。いっそのことスカイツリー占拠なんていうのも面白いんじゃないかと思ったりする。野坂昭如の「騒動師たち」みたいに。
そんなわけで、山谷のおっちゃん達と渋谷でデモって来た。反貧困デモだが、思いは原発問題から世界各地の民衆行動へと繋がっている。オークランドでは港湾が麻痺状態になったらしい。こんな社会、もう沢山だ。

テーマ:日々のつれづれ - ジャンル:日記

哲学の貧困 au Japon
サント・ブーヴ「プルードン」を少し読む。サント・ブーヴの実証主義的作家論はプルーストによる批判以来、評判が悪いのだが、彼の著作はそれはそれで面白いし読ませてくれる。確か、本国では今でもひとかどの大物扱いになっているのではなかったかと思う。洋書屋に著作集が並んでいるのを見た記憶がある。
プルードンについては、マルクスが「哲学の貧困」で激しく批判したアナーキスト、という程度の知識しかない。だが、マルクス研究者に言わせれば、この批判さえも的外れの誹謗中傷でしかなく、プルードンに対する正当な論評にはなっていないという。
取り敢えず、読了したら感想を記そう。

先日の田中康夫の代表質問。TPPの問題点を鋭く抉り出していた。これだけひどい代物にもかかわらず、アメリカの都合でいそいそと参加するつもりか?南スーダンPKOといい、この内閣は碌なことをしようとしない。
福一にしろ、2号機の内部の実態はどうなっているのか。もはや覚悟を決める必要があるかもしれない。



テーマ:最近読んだ本 - ジャンル:本・雑誌



プロフィール

のわーる

Author:のわーる
首都圏に生息する一介の映画バカ。といってもまだ映画歴は浅いため、大家の作品をあまり見ていなかったりする。
たまに衝動的におかしな絵を描いたりもする。
尚、この「のわーる」という名前は同名の素晴らしいアニメ作品とは直接関係は無く、サド侯爵の登場人物の名に由来するものである。



のわーるのつぶやき



最新記事



カレンダー

10 | 2011/11 | 12
- - 1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 - - -



最新コメント



過去記事のアーカイブ



カテゴリ



最新トラックバック



2010年「国際ジュゴン年」



検索フォーム



リンク

このブログをリンクに追加する



ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる



QRコード

QR



RSSリンクの表示



全記事表示リンク

全ての記事を表示する



FC2カウンター