時を告げない大時計
映画やら書物やらをめぐる、つれづれなる断想など
妙にがらんとした部屋の中で
武蔵野市民学校情報、先日届いたハガキが行方不明中だったが、漸く見つかった。引越しのゴタゴタで、また紛失するかもしれないのでそのままアップする。
既に終了したが、黒澤の「どですかでん」、確か70年頃の映画だったと記憶する(おっと、ハガキに書いてあった)。この後、自殺未遂だの何だので沈黙してしまうんだよな。
この時期は、それまで活躍した多く映画人が沈黙してしまった。大島も「夏の妹」からブランクが開いたし、清順はホされたし・・・そんなわけで、四方田犬彦のような人はこれを「鉛の時代」と言いたがる。彼は当時の政治状況を踏まえて語っているわけだが、一方、寺山修司が精力的に活動し、日活がロマンポルノで一時代を築き、東映がアナーキーな「不良性感度」を前面に押し出したのもこの頃である。つまり、転換期だったのかもしれない。

それにしても、台風が接近中とのことで心配だ。

musashino1109

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あと一息だ
引越しの準備は少し一段落してきた。
久しぶりにディレイニー「ダールグレン」の続きを少し読む。この間、まともに本も読めない状態が続いている。なにせ、寝るときは布団も敷けない(部屋中荷物箱で一杯)ので、そのまま床の上に隙間を作ってゴロ寝していた。
さて「ダールグレン」だが、百ページ以上読んだ時点では、ストーリーがあるようで無いような感じ。或いは、本題にまだ入っていないせいなのだろうか。よくよく考えれば、主要登場人物の「顔見せ」的な段階と言えなくも無い。
どちらかというと、割と素直に読めそうな部類の本なので、臆することなく手にとって見ることをお勧めする。

hondana

瀬々敬久、モントリオールで受賞か。最近快調だな。もともと力のある人だし、もう「感染列島」の汚名は挽回しただろう。それにしても「頭脳警察」「ヘヴンズ・ストーリー」「愛するとき、愛されるとき」 と、新作のペースが速いように思う。これもピンク出身の力技だろうか。

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誰のために、何のために
今日も荷造りは続く。この間、かなりの運動量で体重が2、3キロ減った。今は気が張っているから何ともないが、引越しが終わった途端、腰痛で寝込むのではないかという嫌な予感がする。

ところで大連立などと、相変わらず血迷った事を言っているが、どういうつもりだ。到底、被災者、有権者のために何かしようとしているとは思えない。政権維持のために妥協に妥協を重ねていくのであれば、参画政党全て打倒するしかない。有権者を舐めるな。

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忙中閑なし
引っ越しの準備が進まない。この後も作業は続く。それにしても、まだ読んでない本が多いなぁ。落ち着いたらゆっくり読もう。言いたいことは色々あるが、今日は作業に専念する。



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監督蒸発
曾根中生、生きていたんだな。行方不明だというのは映画秘宝の記事で読んだ事があるが。
年齢的に新作は難しいと思う。だが、「失踪」という中途半端なモヤモヤした感覚が引っ掛かっていたので、無事であることが分かり、一安心だ。吾妻ひでおの失踪を思い出した。
その昔、まだ亀有名画座が健在だった頃、特集上映を観に行った事がある。「不倫」「悪魔の部屋」「刺青」の三本立てだった。いずれも、重厚な作りで、優れた出来栄えである。ただ、蓮実重彦が絶賛していた「悪魔の部屋」は、個人的にはそれ程でもなかった。良作ではあるが、他の二本のほうが好感を持てた。「刺青」は谷崎作品を換骨奪胎して、オリジナルのどっしりした作品に仕上げた傑作だと思う。
脚本では若松作品の「壁の中の秘事」、また、清順作品でも具流八郎名義で参加していた筈である。曾根版「失踪日記」を発表してくれないだろうか。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110827-00000022-flix-movi

失踪日記失踪日記
(2005/03)
吾妻 ひでお

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われわれはどこへゆくのか
本屋で雑誌「imago(イマーゴ)」を見つける。あれー?これってかなり昔に休刊になった筈だよなあ。よくよく見ると、緊急復刊号とのこと。テーマは「東日本大震災と<こころ>のゆくえ」。斎藤環の責任編集だ。便乗という事勿れ。この雑誌はいわば「現代思想」の心理学版だが、やはりこの時期必要とされる本だろう。あの震災は、忘却する事によって失われる事が多い、そんな事件だった。政治レベルでは<復興>の虚辞のもと、全てを過去の話に封印しようとし、マスコミレベルでは陳腐なセレモニーに埋没させようとする(24時間テレビなど)。私達は、あの事件に向き合う端緒すら摑めていないというのに、である。
そんなわけで、早速購入するが、残念ながら今読んでいる余裕がない。引越しの準備におおわらわだ。とりあえず、手元に置きながらパラパラと眺める事にする。それにしても体中が痛い。

現代思想2011年9月臨時増刊号 総特集=imago 東日本大震災と〈こころ〉のゆくえ現代思想2011年9月臨時増刊号 総特集=imago 東日本大震災と〈こころ〉のゆくえ
(2011/08/24)
中井 久夫、神田橋 條治 他

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話題の原発本のこと
引越しの準備で腰痛が続く。ヘルニア経験者としては辛い所。

本屋で「福島原発の闇 原発下請け労働者の現実」を見かける。水木しげるが挿絵を手がけた、今話題の本だ。
内容は決して悪くは無い。ただ、このボリュームで1050円というのはどうかと思う。零細出版社ではない。天下の朝日新聞社だ。
同じ絵を拡大して使いまわす手法もページ数を稼ぐためとしか思えず、誠実さに欠けると思う。
よって、この本は500円程度で販売し、より多くの人に読んで貰えるようにするべきである。それが志というものではないだろうか。

福島原発の闇 原発下請け労働者の現実福島原発の闇 原発下請け労働者の現実
(2011/08/19)
堀江 邦夫

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今に始まった事じゃない
島田紳助の引退ニュース。暴力団関係者との親交というが、あの業界には珍しくない事なので、何を今更と思う。俳優の何某とか、格闘家の何某とか、何だかよくわからないタレントの何某とか…。何か裏がありそうだと思うのは私だけではないだろう。ほとぼりがさめた頃、知事選なり、衆/参院選なりに出馬する可能性も充分ある筈だ。
まあ、紳助が一定の力あるタレントであることは認めるが、基本的にテレビは好きではないし、面白いとも思わないので、今後もテレビ界はつまらないままの現状が続くような気がする。

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「知識人とは知ったかぶりをしない人のことである」
鶴見俊輔が司馬遼太郎について語った文章を読んだが、なかなか面白い。
一般に司馬遼は進歩派から評判が悪く、復古主義の教祖として罵詈讒謗が加えられる事が多い。事実、復古主義者から祭り上げられているのは確かだが、概してこれらの批判はちゃちな思い込みによる一方的な断罪の域を出るものではなかった。結果的に批判が当たっているかどうかは別の問題である。
運動圏における司馬遼批判としては、太田昌国による「近づく司馬遼、遠ざかる司馬遼」が最良のものだと思える。司馬遼の最良の部分を見据えながら、その弱点、陥穽を鋭く指摘するこの論考は、凡百の左翼による中傷とは一線を画していた。尤も、左翼活動家の間でも「竜馬が行く」を愛読している人がいるので、必ずしも「左翼=司馬遼嫌い」ではない事はお断りしておく。最近の「週刊金曜日」も司馬遼については比較的良質な記事を掲載している。
さて、鶴見俊輔の話に戻ろう(彼を左翼と呼ぶかどうかはひとまず措く)。先の鶴見の談話は司馬の「坂の上の雲」に言及したものだが、彼はこの批判の多い小説から最良のものを見出そうとしている。
鶴見の理解では、司馬のテーマは「明治育ちの人間が日本をダメにした」というものである。幕末に生を受け、不安の中を上ってきた人たちは日露戦争をやめる決断が出来た。しかしこうした不安や孤独を知らず、彼等に便乗して上りきった所から始めた人たちは、自らの幻想に酔い、やがて昭和の戦争を招来していく…。鶴見は司馬が小説化を断念したノモンハン事件を例に、これを分かりやすく解説する。
現場を知らないエリートが出鱈目な判断をして、挙句の果ては隠蔽工作にひた走る図は、福島原発の事故にも通底しそうである。また、談話の中で、鶴見は「知識人とは知ったかぶりをしない人のことである」と定義している。これは司馬の人柄について語ったものだが、実に重要な所を突いていないだろうか。

司馬遼太郎の流儀―その人と文学司馬遼太郎の流儀―その人と文学
(2001/02)
小山内 美江子、出久根 達郎 他

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作品論と称するパズルゲームについて
図書館でサミュエル・R・ディレイニーの「ダールグレン」を借り出した。伝説的な巨大小説で、読み終えたものがいない(オイオイ)などというまことしやかな伝説まで生まれている代物である。
ディレイニーの作品で私が読んだものは、「ノヴァ」(旧版:生頼範義の表紙が素晴らしい)、「バベル-17」、「アインシュタイン交点」の三作である。サイバーパンクの流行以来、この種の作品を巡って、やたらメタフィクションがどうたらこうたらとつまらない言説が飛び交うようになった。この点、巽孝之の功罪は改めて問われるべきだと思う。
正直、この手の作品解析には一切感銘を受けた事は無い。アカデミズムの珍妙な公式を駆使し、奇怪な概念を当て嵌めて作品を分析したつもりになる。しかし、この手の分析は装いこそ尤もらしいが、「だから何なのだ?」という疑問をぬぐえない。
早い話が、「知のオタク」同士の間でしか通用しない言説なのだ。こんなものは普遍性なき宗教、知の密教主義に過ぎない。作品論を、これらのパズルゲームから解き放つ事、その上で、改めて個々のテクストに向き合う事が求められていると思う。

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悪徳なんかこわくない
ウィリアム・マーチ「悪い種子」読了。
以前に紹介したマーヴィン・ルロイによる同名映画の原作だが、ラストを除き、劇場版と殆ど異動は無い。
遺伝学だの精神医学だのに言及したくだりは胡散臭い事この上ないが、「恐るべき子供」をテーマにした作品はなかなか読ませる。犯罪ホラー小説としては良く出来ていると思う。
サイコパス、先天的犯罪者などという概念は疑似科学の域を出ず、一蹴して構わないと思える。医学、とりわけ精神医学が社会的力関係の元に形成されてきた事は、多くの人が指摘していることであり、慎重に検討する事を要する。アウトサイダー・アートの代表格として知られるヘンリー・ダーガーは精神病者と診断されたが、病名は「マスターベーション」だった。
さて、この小説を考えるとき、ゾラの一群の作品に対するように接してみた方がいいと思う。嘗てエミール・ゾラは「遺伝と環境」というもっともらしい屁理屈のもとに「ルーゴン・マッカール叢書」を著したが、この小説群の価値は、十九世紀の社会に生きる、人間達のダイナミズムを描き出した事にある。つまらない(エセ)科学的実証性にあるのではない。
ならば、本作の魅力は何か。それは、触れるもの全てを破滅へと導く、少女ローダの魔性である。彼女は盗む、彼女は殺す。行き着く先は無限奈落だ。いいぞ、ローダ。やれ、ローダ。やがてローダは勝利する。これこそピカレスク・ロマンの醍醐味だ。
劇場版(ルロイ版)はヘイズ・コードでラストが変更されている。実に残念だが、それでも力ある作品に仕上がっているのは救いである。「恐るべき子供たち」や「午後の曳航」、「聖ロザリンド」が気に入った方は、一読されるといいだろう。

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無駄な消耗
今日も一日バタバタと忙しい。既に来月の引越しのための片付け態勢に入っているが、以前より部屋が余計乱雑に散らかってしまっている。想定の範囲内だが、ダメだよ、こりゃ。無駄に体力を消耗し、一日が終了する。
流石にこのままではまずいので、寝る前に読書なり、勉強なりを進めたい。これ以上時間を無駄にしたくはない。

武蔵野市民学校上映会情報
8/21 
13:10「偶然」監督:キェシロフスキ
15:20「殺人に関する短いフィルム」監督:キェシロフスキ
(今度はポーランド映画の特集とのこと)
会場:志木市柳瀬川図書館
無料

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暦の上では既に秋だが
雨のせいで急に涼しくなった。こんな時、体調を崩しやすいので気をつけたい。
今日はあちこち移動が多かったので、あまり本を読む時間は取れなかった。もっとも、見方によっては単なる怠惰とも言えそうだが。この所だらけているので、少し引き締めていこう。
シリア情勢も先が見えないようだ。そのうちこのブログでも取り上げようかと思っている。

武蔵野市民学校上映会情報
8/20
13:10「長屋紳士録」
14:40「女性の勝利」
会場:志木市柳瀬川図書館
無料

この所、何度か顔を出したが、今回は遠いのでパス。Kさん、この前のようにまた機械が止まっても、協力できないので悪しからず。

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やってられん。
家族の意向で、突然、引越しする事になった。時期は来月の予定。引越しとは言っても同じ建物の別の部屋に移動するだけなのだが、いきなり言われても色々整理しなくてはならないし、気分で人を振り回すのはやめてほしい。本の整理からして、間に合わんぞ。

現実逃避して、図書館で借りた本を読み進める。明日には一冊読み終わりそうな気配。

(おまけ)炎のジブリソングだね。
http://www.youtube.com/watch?v=_nbVVJP-fAE

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大事故の前に撤退できなかった。
知人から譲り受けたパンフレット「大事故の前に原子力から撤退を」(小出裕章著 たんぽぽ舎)を読む。わずか30ページ程度の小冊子なのですぐに読了。要点が手際よくまとめられていて、なかなかいい。PDF版がネットでも流れているようだが、冊子版とは少し異動があるようだ。
エネルギー資源としてのウランは、量的に極めて貧弱であるというのは初めて知った。ここでプルサーマル計画によって打開を図ろうとしていたわけだが、こちらの行き詰まりは周知の通り。さらに核廃棄物の生成量は、2000年現在で広島原爆90万発分にのぼるという(日本のみの数字!)。どうするつもりだろう。地下に埋めるというのは、この前の震災で実現不可能である事が明らかとなっている筈だ。

また、私がこれまで抱いてきた疑問として、「半減期を短くする事は出来ないか」というものがあった。SF小説ではお目にかかっている技術だ。この点は本書でも触れられている。小出によれば、これは原理的には可能であるが、莫大なエネルギーを要し、また変換過程で新たに放射能を生んでしまう。よって、実現性は殆ど無いとの事。残念。
自然界に、微量放射能は確かに存在する。しかし、通常の自然状態で受ける量を超えて、被爆してしまうのは止めた方がいい、という結論は実に明快で得心した。放射能善玉論に対する平素かつ徹底した批判である。

それにしても、この冊子が発行されたのは2003年。危険性は散々指摘されていたにもかかわらず、今回の大惨事が起こってしまった。私を含め、多くの反核運動の担い手は「止められなかった」「間に合わなかった」という思いで愕然とした事と思う(この点、誤解やデマ、中傷がまかり通っているが)。
今はとにかくやれる事をやるしかない。この期に及んでまだ原発にしがみつこう、原発で儲けようというケダモノ共を公権力の座から引き摺り降ろす必要がある。

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「鬼子(クイズ)」とは誰か
「鬼が来た!(鬼子来了)」(監督:チアン・ウェン)の感想を記す。
舞台は1945年の中国大陸。主人公は山海関近郊の村人である。彼はある日、謎の男から日本軍兵士(香川照之)とその通訳を数日間預かるよう命ぜられる。だが、約束の日になっても謎の男達は現れない。村人達は、この「捕虜」の処遇を巡り、てんやわんやの大騒動を繰り広げる。
こうして物語はスラプスティックなコメディタッチで進められていく。我の強い登場人物ばかりなので、そのことがより滑稽さに拍車をかけている。だが後半になって、そこにシリアスで重苦しい雰囲気が加わってくる。コミカルな部分を残しているだけに余計話が重い。寧ろ、終盤の救いがたい破局を含めて、全てを一種の人間喜劇として描こうとする意図も感じられる。
さて、本作には中国側から捉えた日中戦争映画ということで、当然日本軍の残虐行為も描かれる。よって、一見抗日映画を思わせるが、必ずしもそれだけではない。この村に不幸をもたらしたのは誰か、これには冒頭の謎の人物の正体が大いに関係している。劇中でそれは明らかにはされないのだが、今回の上映会の主催者側の解説によると、この謎の人物とは八路軍(共産党軍)のことであるという。
この辺り、外国人の観客には分かりにくい。戦争当事国である我々にしても、理解しにくい点である。私などは、もっと抽象的なメタファーとして、謎の男の正体を捉えていた(無論、それは間違いではない筈である)。だが、本国の観客とっては相当露骨な体制批判として映ずるようで、事実この作品は中国当局によって、上映禁止措置が取られている。そうなると、タイトルの意味も、「日本軍兵士がやって来た」というだけではなく、「八路軍が村にやって来た」という意味を孕んでいるということになる。勿論、戦争がやって来た。人間のエゴがやって来た、と捉えてもいい。だが、その中に生々しい体制批判が含まれているということは記憶するべきだろう。なかなか奥深い映画なので、一見をおすすめしたい。

上映後、前述の点を含め、丁寧な作品解説がなされた。作品の舞台が山海関付近であることなど、多くを教えられたことを感謝したいと思う。

鬼が来た! [DVD]鬼が来た! [DVD]
(2002/11/22)
チアン・ウェン、香川照之 他

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「終戦」の日に「鬼子来了」を観たこと。
「鬼が来た!(鬼子来了)」を観る。期待以上の良作。実はこれ、中国国内では上映禁止らしい。このことの意味は重要である。
上映会主催者のKさん達と遅くまで話し込む。終バスに乗り遅れたため、1時間以上歩いて帰宅。毎回こんな事ばっかりだ。よって、作品の感想は明日にする。

ポーランドの人から教えてもらったニュース。世界中で話題になっているらしい。
http://www.youtube.com/watch?v=UqVY9azhH3U
ウサギの妊娠期間から考えると、どうなのだろう。
・偶発的な畸形
・原発事故の影響
・実は震災前から放射能はダダ漏れだった?
等々可能性は色々考えられる。ただ、世界中で関心を持たれているニュースである事は認識しておくべきである。

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無為な一日
胃痛で一日中何もやる気が起きない。それでも図書館から借りた本を少し読む。まるで頭に入らないのがご愛嬌なのだが。
昨日借りた本は4冊。外国小説の翻訳と、震災関連本である。小説の方は長いもので、ちょっと読める自信が無いが、もし読み終わったらいつも通り感想を記す予定。
昼間、DVDデッキの調子が悪く、往生する。リモコンが無反応なのだ。已む無く、そのまま電源を落とす。夜になり、再度試してみたら、今度は反応した。原因として思い当たる事といえば、再生不良ディスクを入れた事位か。もう少し様子を見てみよう。

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8・15の武蔵野市民学校上映会
明日の武蔵野市民学校上映会情報。上映時間140分と、ボリュームのある映画らしい。
行くかどうかは検討中。
8/15(月)
13:30~「鬼が来た!(鬼子来了)」(監督:チアン・ウェン)
会場:志木・ふれあいぷらざ(マルイ8階)


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「心のなかの国家の側に立つ」
丸谷才一著「裏声で歌へ君が代」読了。
国民党と対立関係にある、台湾独立運動のリーダーを友人に持つ主人公。運動とはいっても具体的な実現性は無い。だが、主人公はこうした友人達との交遊の中から、「国家とは何か」という課題に向き合わざるを得なくなる。
実現性が無いとは言え、台湾当局にとって、彼らは危険分子である。最終的に独立運動は夢破れ、リーダーは(擬装)投降、独立運動は一旦頓挫する形となる。
友人達の挫折を目の当たりにし、自らも恋に破れた主人公は、これまでの運動との関わりから提起された国家論を反芻した後、最終的に自分は「心のなかの国家の側に立つ」と述べる。だが、これは体制を否定する思想でもあり、極めて危険な要素を孕むと主人公は躊躇する。主人公の結論はこうしたゆらぎを湛えているが、その向かう先はブラックボックスに伏せたまま、小説は幕を閉じる。

大部の分厚い小説のため、読み通せる自信が無かったが、何とか読みきった。固い本とまではいかず、どちらかというと受動的に読めるのだが、悪い癖で途中で飽きてしまのが困りものである。読み応えは充分あるので、一読をおすすめしたい。私も、国家論について今一度考えてみたくなった。

uragoe

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I'm not a girl.
「モールス」(監督:マット・リーヴス)を観る。
言わずと知れた、「ぼくのエリ 200才の少女(実は男の娘)」のリメイク作品。
評判がいいので観に行ったが、残念としか言いようが無い。まず、新味が全く無く、リメイクする意味が全く無い。旧作のストーリーをそのままなぞりたいのであれば、アメリカ語吹き替えで上映すればいいだけの話だろう。勿論、我々には無縁の話である。少なくとも「ぼくのエリ」を見た人は、本作を観る必要は全く無い。
アビイの特殊メイクは極めてチャチで雰囲気をぶち壊すし、クロエ・モレッツも「キック・アス」に比べると精彩を欠いている。勿論去勢の痕は見せる事はk無く、「女の子でない」という事実をセリフで必死に強調しようとする。音楽も旧作の方が圧倒的にいい(旧作のサントラはお勧め)。
別物として観ようとしても、ストーリーが完全にコピーされているので、独自性の無さがどうしても際立ってしまう。リメイク作には、例えば「荒野の七人」のように大胆に独自の色を出して欲しいと思う。



「ぼくのエリ」サウンドトラック(輸入版)
bokunoeri

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「もう一度、籤を引かせてください」
テアトル新宿で「一枚のハガキ」(監督・脚本:新藤兼人)を観る。このくそ暑い中、劇場は満員。年配の人が多いが、大丈夫か。
映画の方は、いかにも新藤兼人らしいしっかりした作品に仕上がっているので、意表をつかれた。年齢を感じさせない持続力は驚くべきである。
後半部は、どことなく「ふくろう」の舞台設定をを髣髴とさせる。あちらでは主人公達が脱出を図るが、本作では脱出はなされない。結局この日本の地にとどまって、人生を切り拓く事を選択する。
個人的には、今日の息苦しい社会状況をみるにつけ、脱出の解放感を描いてくれた方が嬉しかったような気もする。脱出とは逃亡を意味しない。新しい空気が欲しいだけなのだ。尤も、「脱出」の有無に関わらず、彼らが日々の暮らしを築き上げていく事に変わりはないので、これは表現手法の力点をどこに置くかの違いに過ぎない。
それにしても、齢100近くに至るまで、とことん人間の生/性の姿を追求し続ける新藤監督の力技には恐れ入る。大竹しのぶの力演もあり、本作は力強い一編となった。次回作にも期待したいと、密かに思っている。


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アツいのは気温ばかりではない。
ロンドンの暴動について、「これは主張など存在しない、只のフーリガンである」という論調がある。一見、気のきいた様な指摘だが、よくよく考えてみると、これは「悪事が行われた、それは犯人が悪い奴だからだ」というトートロジー(同語反復)にしかなっていない。ならば、フーリガンはなぜ生まれるのか?
「事件を物語化するな」、と人はいう。しかし、この手の論者は大抵、「悪い奴が悪い事をやった」という雑な物語を再生産しているものである。これ以上踏み込むと、物語化はどこまでなら許容されるかとか、果ては認識論的な泥沼になりそうだが、訳知り顔で物事の単純化を図る動向には警戒しなくてはならないと思う。
ところで、キャメロン首相の演説を見ると、とにかく「悪ガキどもを厳しく罰するのは当然だ」という論調が目立つ。このことが、警察権力のいたずらな肥大化に向かわないか懸念される。警察権は社会環境的な政策と相伴って行使されるのが原則である。これを無視して「力には力を」的なパワーゲームに陥れば、民主主義社会は崩壊する。「イギリスでやっているから日本も警察権を強化しよう」などという間抜けが生まれる可能性も充分あるので、注意したい。
…そうこう言っているうちに、チリでも学生の暴動が発生しているらしい。こちらは教育制度改革の問題で、主張がはっきりしているのだが。


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ぼんやりと書き記す。
長崎の原爆忌だったが、風邪がぶり返して頭が回らないため、コメントはパス。夕方からは大分具合が良くなっているが、今回の夏風邪は治ったと思っても、鈍い症状が後々まで続くようだ。とにかく、冷房の風に当たるのが辛い。
ロンドンの暴動は、よく判らない事が多い。既に発端となった射殺事件から大きく逸脱している、との見方があるが、参加している当事者にも訳が判らなくなっているのかも知れない。一過性の狂気か、それともまだ根深い問題があるのか、事態の推移を見守っていきたい。

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London's burning!
ロンドンの暴動、終息する気配が無いようだ。
動画サイトを観ていたら「ロンドンズ・バーニング」だの、「アナーキー・イン・ザ・UK」だのとタイトルをつけている人が結構いる。実際、起こっている事はそのままだし。
オリンピックを控えている事もあり、イギリス政府も相当泡喰っていると思う。元々人種問題の緊張関係が続いていた所らしいのだが。


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我思う、然るに「我」は存在せず。
バリントン・J・ベイリー「ロボットの魂」の感想から。
この人は途轍もないスペース・オペラを展開する人と思っていたが、本作は趣が違う。未来世界、人類の文明が一度滅びかけ、各地に王国が群雄割拠するようになった時代が作品の舞台。技術面はまだ健在で、ここにひとつの「自我」を持ったロボット=主人公が誕生する。
劇中では、ロボットに真の意味の「自我」は成立しない、ということになっている。そこで我らが主人公は存在論的な苦悩を抱え込むことになる。ならば今私が抱いている、この自己意識は偽者なのか?そもそも本当の自己意識とは何なのだ?というわけだ。主人公はそうした自己言及的な課題を抱えたまま、各地を放浪する。その中で、社会的な視野も身につけ、時には権力を手に入れ、さらに人間との友情をかち取るなど、経験を積み重ね、成長を遂げていく…
本書は、一種の哲学入門の要素を備えながら、ユニークな教養小説ともなりえている。無茶な奔放さは無いが、なかなか読み応えのある作品だった。実は続編もあるのだが、少し疲れてきたので、今のところパス。実は他にもう一件、重たい作品に引っ掛かっているので。

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8/6のデモについてまとめている人がいた。
<な、なぬ?「8.6 東電前・銀座 原発やめろデモ」の逮捕容疑がサウンドデモの指示・先導?&写真レポート by SOBA>
http://www.asyura2.com/11/senkyo117/msg/645.html

あと、いよいよ国会でも審議入りとなるらしい件について記しておく。
「週刊金曜日」8/5、8/12合併号に「児童ポルノ法」(この名前、気持ち悪いから何とかしてくれよ)の問題点が指摘されている(執筆者:田島泰彦)。即ち、三号規定の件。これでは、通常のヌードや水着姿まで規制対象になってしまう可能性があり、削除するべきであるというものだ。同法の問題点がコンパクトにまとめられており、優れた記事となっている。
ただ、自公案は論外(上記問題点に加え単純所持規制、さらに創作物規制の検討)であり、到底あり得ない内容なので、「問題はありながらも自公案よりはマシ」な民主党案の行く末に注目する必要がある。

週刊金曜日 2011年 8/12号 [雑誌]週刊金曜日 2011年 8/12号 [雑誌]
(2011/08/05)
不明

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原爆忌に反原発を
午後から雷雨が続く。これでは外に出られない。ひどいもので、やたら気が滅入る。

以下は昨日の話。
午前中、バリントン・J・ベイリー「ロボットの魂」読了。意外と良作。感想はまた後程。
午後、日比谷公園の反原発デモ。東電前を通りながら、銀座を練り歩くコース。
小熊英二は「1968」以来評判が悪いのだが、この日の発言はなかなか良かった。
oguma
雨宮処凛は浴衣姿で発言していた。他、山本夜羽音の発言、SKiのミニライブがなされたが、きりが無いので写真等は割愛。
amamiya86
警察の出方は相変わらず。逮捕者も出た模様で、気がかりだ。終了したのは19時近くになってから。暑さのせいか、かなりバテる。体力が落ちたか?
demo86

goal

デモ終了後、そのままKさんの主催する映画上映会「武蔵野市民学校」に直行。
「黒い雨」(監督:今村昌平 脚本:今村昌平、石堂淑朗)を途中から観る。イマヘイ作品らしいフォークロア的要素を取り込んだ秀作に仕上がっていた。戦争後遺症の青年の描写が、今村の遺作となった短編映画に通じている。あちらでは、自分が蛇になったと思い込む青年(田口トモロヲ)が鮮烈な印象を残していた。
ところでこの上映会、普段は一人二人しか集まらないのだが、今回は十人以上が来場していた。やはり8/6という特別の日であること、現在進行中の福島の放射能事故、等から関心は高かったと思われる。気の毒だから、普段の上映会からもう少し足を運んでほしい。私は家が遠いので難しいが。
終了後、数人でささやかな打ち上げ。酒も入らないのに12時近くまで話し込み、その後徒歩で帰宅。家に着いたのは深夜2時頃。さすがに足が棒になった。
黒い雨 デジタルニューマスター版 [DVD]黒い雨 デジタルニューマスター版 [DVD]
(2004/07/23)
田中好子、北村和夫 他

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今日はパス
武蔵野市民学校の打ち上げで遅くなってしまった。これから帰宅予定。反原発デモのことなど、色々記すことはあるのだが、詳細は明日。とにかく歩き回って疲れた。

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何か違う…
どういうわけか、風邪がぶり返したらしい。一旦完全に立ち直ったはずだが?そもそも本当に風邪なのか、疑問に思えてきた。

「HELLBOUND(ヘルレイザー2)」(監督:トニー・ランデル)を観る。
正直、期待外れ。前作の伏線やアイディアを台無しにしているとしか思えなかった。恐らく、こちらのイマジネーションが膨らみすぎていたためだろうが、そうした期待感に答えうるだけのものを持ち合わせていないのは残念という他ない。斬新なアイディアは影を潜め、前作の世界観を利用した、「普通の映画」に仕上がってしまっている。
その限りでは一定の評価は可能かもしれないが、私の求めるものはここにはなかった。私にとって重要なのは1作目のみである。この続編については、さしあたり忘れることにしたい。

hellbound

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今度も駄目だった。
「降霊」(監督:黒沢清 脚本:黒沢清、大石哲也)を観る。
ホラー要素をまぶしたサスペンスストーリー。何だか、バカがグダグダやっているだけにしか見えない。この主人公達、あまりにも愚か過ぎるだろう。途中から観るのが苦痛になり、うんざりしてきた。
「絶対にお前を幸せにしてみせる」という台詞だけが、無駄にしっかりしていた。それにしても、メインキャラクターよりも、途中に登場した赤い服の女幽霊(「叫」の葉月里緒奈風)の方が存在感があったのはどういうことだろうか。
黒沢清の映画は何本か観ているが、どうも彼の作品は私には合わないらしい。本作も一応、名作ということにはなっているのだが。

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のわーる

Author:のわーる
首都圏に生息する一介の映画バカ。といってもまだ映画歴は浅いため、大家の作品をあまり見ていなかったりする。
たまに衝動的におかしな絵を描いたりもする。
尚、この「のわーる」という名前は同名の素晴らしいアニメ作品とは直接関係は無く、サド侯爵の登場人物の名に由来するものである。



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