時を告げない大時計
映画やら書物やらをめぐる、つれづれなる断想など
たまにはいいか
代々木公園で反原発デモ。渋谷駅までテクテク歩いてぐるっと回って戻るコース。
高円寺の時はちと遠かったため、参加できなかったのだが、今回はアクセス面ではなんら問題はない。第一、続けて不参加は個人的にも寝覚めが悪いのだ。
デモは久しぶりなのでさすがに疲れた。そういえば明日はメーデーだな。こちらにはエントリーする予定はないが。

hangenpatsu

図書館でバカみたいに本を借り込む。E.トッド「自由貿易は民主主義を滅ぼす」、吉本隆明「良寛」、他色々。ンな読めるわけ無いだろうと思いながらパラパラめくってみるが、トッドの本は意外と読みやすく、面白い。そのうちレビューを書けるかもしれない。
スポンサーサイト

テーマ:雑記 - ジャンル:日記

懐古趣味などくそくらえ
昨日の話から。銀座、ヴァニラ画廊の「昭和エロ劇画クロニカル」に行く。
ダーティー松本、早見純、中島史雄等々といった、錚々たる面々が揃った展覧会。小さな画廊なので、規模の点を云為しても仕方が無い。これらの作品群を積極的に再評価する試み自体が、重要な意義を持つのだ。レトロ趣味ではなく、現代的な意義として、捉えなおすこと、すぐれた作品は、常に何らかの攻撃性を持つものだ。おのおのの作品が発する禍々しさは、今日も尚、強烈である。
ダーティー松本作品(以下、敢えて敬称略)は、劇画絵からレディコミ絵に移行していった時期(多分)のものだった。彼の作品はこの辺りから、イラスト的なこだわりが強くなったと思う。その後彼は美少女絵に転向し、現在に至るのだが、この辺りの画風の変遷を辿っていくと、なかなか面白い。個人的には「斬姦狂死郎」がお気に入り。
早見純、中島文雄は絵柄としてはキャッチーな方だろう。中島は劇画時代から見事な美少女絵を描いていた。早見の劇画絵も少女が魅力的だが、彼の作品はかなりえげつなく、読者を選ぶ方だろう。私はそこが大好きで、早見作品と付き合い続けているのだが、商業誌でこの手の漫画を描く人は、なかなか見られなくなった。つまらない時代だ。

eros


昨日の続き。この後、5/3からも予定がある模様。
<武蔵野市民学校上映会>元気を出そう!映画祭
アンジェイ・ワイダ特集
4/30 9:40「約束の土地」13:00「婚礼」15:00「ヴィルコの娘たち」
5/1 10:00「大理石の男」14:15「鉄の男」
入場無料(カンパ歓迎)
会場:志木市柳瀬川図書館

テーマ:雑記 - ジャンル:日記

元気を出そう!映画祭
以前紹介した「武蔵野市民学校」。連休中の上映予定。
もう夜遅いので、一部のみ紹介しておこう。

<武蔵野市民学校上映会>元気を出そう!映画祭
アンジェイ・ワイダ特集
4/29 10:00「卒業制作」10:20「世代」12:50「地下水道」15:10「灰とダイヤモンド」
4/30 9:40「約束の土地」13:00「婚礼」15:00「ヴィルコの娘たち」


入場無料(カンパ歓迎)
会場:志木市柳瀬川図書館

テーマ:映画ニュース - ジャンル:映画

何か違う
「エイリアン2」(監督:ジェームズ・キャメロン)を観る。このシリーズ、他の作品は全て観ているのだが、この「2」だけは未見のままだった。知人が「2」をやたら褒めちぎり、「1」を徹底的にバカにしていたのにムカッ腹を立てたためである。他愛ない理由だ。
さて、この作品だが・・・いや、これだけ見事に何も無い映画も珍しい。実にオーソドックスなストーリー展開で、特筆すべき点は無い。メタファーも、奥深いテーマ性も一切無い。それでいて、「バイオハザード」ほどの開き直りも無いし、アトラクション映画としてはよく出来ているのだが・・・いや、どうしたものだろう。
私は「何も無い映画」、つまりバカ映画は嫌いではない筈なのだが、何か違う。
強いて言えば、「ランボー」シリーズの続編に近いような気がする。それも「怒りのアフガン」あたりだろうか。「敵はソ連軍15万」などと訳のわからないコピーが踊っていたアレである。そういえば、この「エイリアン2」も「今度は戦争だ」という謳い文句が掲げられていた。こちらの方向性を目指していたわけだろうか。
でも、何か違うなぁ・・・何だろう。映画性よりもアトラクション性を重視した結果か?
この違和感の正体がどうしても摑みきれずにいる。

エイリアン2 (完全版) [DVD]エイリアン2 (完全版) [DVD]
(2010/10/08)
シガーニー・ウィーバー、キャリー・ヘン 他

商品詳細を見る

テーマ:私が観た映画&DVD - ジャンル:映画

風がしきりに吹く
何だこの突風は。被災地は大丈夫か?思わず心配になってしまう。原発の先行きがどうなるのかわからないところが一番辛い。

船戸与一「おろしや間諜伝説」を読了。速読してしまったので、感想を述べるまでに至らない。もう少しきちんと読み込んでみよう。ただ、読後感は前作の「鬼畜の宴」の方が良かったように思う。3作を順位付けるとすれば、鬼畜の宴>おろしや間諜伝説>落日の死影といったところである。
明日辺り、船戸の「大地の牙 満州国演義6」が発売されるはずなので、チェックしておきたい。ただ、部屋に置き場所が無いので購入は考えものだ。

大地の牙 (満州国演義 6)大地の牙 (満州国演義 6)
(2011/04)
船戸 与一

商品詳細を見る

テーマ:本の紹介 - ジャンル:本・雑誌

闇のなかの継走者
出崎統が亡くなった。今月17日のことだったという。あまり騒がれているのを聞かなかったので、今日まで全く知らなかった。悲しいというより、とにかく口惜しい思いがする。私にとっては宮崎駿よりも身近な存在だったのである。
出崎は少女漫画だろうと、萌えであろうと、常に変わることなく自らのスタイルを貫いた。そのため、一部の観客からは大いに不評を買う原因となったのだが、多くのファンは、彼が次はどんな切り口で対象を切り捌いていくか、どきどきしながら見守ったものだった。
独特の演出である、止め絵、黒味、画面分割、入射光、3回繰り返し等々は、一部では古いと言われるが、私は今でも前衛的だと思っている。私的な印象では、少女漫画を演出するとき、彼の技法は一段と冴え渡っていたと思う。妙に骨っぽい演出がぴったりくるのだ。
昨今、色々な意味で「当たり障りの無いこと」が奨励されている感があるが、こういう癖のある人はなかなか育ちにくい環境になっているのではないだろうか。「ジョー」から「源氏」まで、この独特の感性を持った監督の遺した作品は数多い。私達観客がこれらのすぐれた作品世界から何を受け継いでいくか、今一度考えてみたい。彼はまさに、それに値する作家だった。


テーマ:アニメ - ジャンル:映画

ジェイソンは甦れり、吾これを信ず、そは不可能なればなり。
まずは昨日の続き:「ワイルド7」の魅力は権力への反逆だった。主人公達は初っ端から上官の命令を無視し、忠犬ではなく、まさに狂犬として暴れまわっていた。
一時期「コンクリート・ゲリラ」のようなトンチンカンなストーリーを物したりしたものだが(アクションとしては面白いが)、仁侠映画への熱烈なオマージュが見られるなど、時代の空気を如実に反映していたと思う。「権力」や「上からの圧力」といった概念は、この作品のキーワードであり、その頂点には政治悪の存在が意識されていた。
そんな力強い反骨精神に満ちた作品だったのだが、現代においてこれをリメイクすることは何を意味するのだろう。気の抜けたポリス・アクションに堕するのだったらやめて欲しい。

「13日の金曜日6 ジェイソンは生きていた」「13日の金曜日7 新しい恐怖」を観る。
前者は、5作目の設定やストーリーを完全に無視。遺体は火葬ではなく土葬ということになっている。
死体が何年経っても白骨化しなかったり、雷を浴びて復活したりするなど無理な設定満載だが、もはや突っ込んでも仕方が無い。雷の部分はフランケンシュタインのパロディだろう。
ストーリーは、復活したジェイソンが暴れまわるというものだが、前作に比べてややまどろっこしい。寧ろシリーズ初期の頃に後退しているといっていいだろう。前作のような惨殺シーンのつるべ打ちは期待出来ないし、警官のバカさ加減については「引っ張り過ぎ」の印象を受ける。
後者はジェイソンが超能力者と戦う話。よく「超能力少女」と紹介されているが、立派な大人。「炎の少女チャーリー」ならまさに「少女」だが。
主人公が死んだ父親を甦らせようとして、ジェイソンを呼び出してしまうなど、話だけを聞くと失笑物だが、ここまでくるとそんな強引な設定をも愉んでしまうしかない。無論、作品の最大の愉しみは、無敵のジェイソンの暴れっぷりにある。
ジェイソンの暴力の最大の魅力は、それが極めて原始的な点である。ノソノソと歩いて相手に近づき、マチェーテや斧を大振りして叩きつける。7作目で芝刈り機を使用したのが最大のハイテク(?)だろうか。このプリミティブな暴力性は10作目の「ジェイソンX」で最も顕著になるのだが、もう一度観てからのんびりと考えてみたい。

13日の金曜日 PART6 ジェイソンは生きていた! [DVD]13日の金曜日 PART6 ジェイソンは生きていた! [DVD]
(2004/11/26)
トム・マシューズ、ジェニファー・クック 他

商品詳細を見る

13日の金曜日 PART7 新しい恐怖 [DVD]13日の金曜日 PART7 新しい恐怖 [DVD]
(2005/08/19)
ラー・パーク・リンカーン、ケイン・ホッダー 他

商品詳細を見る

テーマ:私が観た映画&DVD - ジャンル:映画

今やこの世のドブさらい
望月三起也の「ワイルド7」、関ジャニで実写化決定だと・・・やーめーてー!私達の夢を壊さないで!
そもそもジャニーズならBL系が一番ぴったりだと思うぞ。
ちなみに「ワイルド」は過去に実写ドラマ版が存在した。こちらのシリーズはいい時と悪いと時がはっきりしていたが、「カービン・シャドー」は今でも大傑作だと思う。原作で一番好きなのは「緑の墓」だろうか。「地獄の神話」からは話が長くなるにつれて、中だるみが目立った。
ところで、「魔像の十字路」の途中で明らかに絵柄が変わっていたが、望月が入院したのは多分この時期ではないだろうか。話の内容も冷蔵庫のカギをめぐる攻防戦が延々と続くなど、だいぶ引き延ばし気味になっていた。絵柄が戻った後、登場人物を取り違える致命的なミスを犯していたのをご記憶の方も多いと思う(「両国」と「八百」)。

どうせなら白土三平「カムイ伝」(本編)や「バッコス」を実写化して欲しい。心意気だけでも、それは充分評価に値する。

「13金」のレビューを予定していたのだが(またかよ)、片付けでバタついていたので、後日に延期。ところで、http://noir731.blog106.fc2.com/blog-entry-420.htmlの記事が頻繁に落ちるのだが、ちゃんと表示されているだろうか?

ワイルド7 1 野生の7人編 (ぶんか社コミック文庫)ワイルド7 1 野生の7人編 (ぶんか社コミック文庫)
(2007/09/29)
望月 三起也

商品詳細を見る

ワイルド7 DVD-BOXワイルド7 DVD-BOX
(2009/03/27)
川津祐介、小野進也 他

商品詳細を見る

テーマ:公開予定前の映画 - ジャンル:映画

さまざまな死
船戸与一「新・雨月」上巻を読了。船戸作品の中でも極めて情報量の多い小説である。そのため、やや生硬な印象さえ与えるかもしれない。無論、意識的に行われた操作であり、凡その意図も理解できる。詳しい感想は下巻を読んでからにしたいと思う。

このところシドニー・ルメット、エリザベス・テーラー、田中好子と、訃報が相次いでいる。
そういえば千代丸健二も亡くなったな。森達也の「A」に出ていた人だ。ビデオテープ提出の件で、当初は森に対し、電話口で居丈高に噛み付いたらしい。喧嘩を売る必要のない所に攻撃を仕掛けるという、一番みっともないパターンだ。
S・ルメットは「十二人の怒れる男」を観ているが、厚みのある人間ドラマとして見事に纏まっていた。最後まで意地を張っていた男が、涙ながらに胸のうちを告白するシーンは圧巻だったと思う。尚、酒井法子主演の「審理」(監督:原田昌樹 脚本:加藤竜士)でラストシーンがオマージュされていたのが記憶に残っている。
E・テーラーについては「雨の朝パリに死す」(監督:R・ブルックス)しか観ていない。やたら観るのが苦痛だったことを覚えている。男女関係のグダグダはどうしても苦手だ。
田中好子・・・完全にすれ違いだった。世代的には引っ掛かっている筈だが、両親が歌謡番組に一切関心が無かったため、「キャンディーズ」という名称だけが周囲の環境の中に刻印されていたと思う。

新・雨月上 戊辰戦役朧夜話新・雨月上 戊辰戦役朧夜話
(2010/02/18)
船戸 与一

商品詳細を見る

A [DVD]A [DVD]
(2003/07/25)
ドキュメンタリー映画

商品詳細を見る

十二人の怒れる男 [DVD]十二人の怒れる男 [DVD]
(2004/04/02)
ヘンリー・フォンダ、リー・J・コッブ 他

商品詳細を見る

雨の朝巴里に死す [DVD] FRT-156雨の朝巴里に死す [DVD] FRT-156
(2006/12/14)
ロジャー・ムーア/ウォルター・ピジョン/エリザベス・テイラー/ドナ・リード/ヴァン・ジョンソン

商品詳細を見る

テーマ:私が観た映画&DVD - ジャンル:映画

ジェイソン・三代目襲名
「新・13日の金曜日」(監督:ダニー・スタインマン)を観る。
シリーズ5作目のこの作品、マニアからはやたら評判が悪いのだが、スラッシャー映画としての出来は決して悪くない。
これまでのシリーズで顕著だった冗漫さもあまり無く、序盤から次々に惨劇が展開していくなど、サービス精神は存分に発揮されている。だが・・・ジェイソンの後継者が現れるという展開は、二作目の後辺りに行われるべきだったろう(ジェイソンの実質的なデビューは二作目)。「ジェイソン・ボーヒーズ」というキャラクターが、既に自立し、ヒーローとして伝説化している段階では、これはありえない。ファンから不満の声が上がるのはよく理解できる。
あくまでも「13金」のサイドストーリーとして愉しむべき作品である。個人的には割と気に入っている一品。

新13日の金曜日 PART5 [DVD]新13日の金曜日 PART5 [DVD]
(2007/08/24)
メラニー・キナマン、ジョン・シェパード 他

商品詳細を見る

テーマ:私が観た映画&DVD - ジャンル:映画

愛と勇気のバカ雑誌
こんな時期に「13金」を追っかけるようなバカは私くらいのものだろうと思っていたら、「映画秘宝」6月号の投書欄で全く同じ行動をとっている人を見つけた。しかも高橋ヨシキまで、こんな時は「13金」やトロマ映画(「悪魔の毒々~」シリーズ等)に限るなんて言っている。
なんだ、みんな同じような事を考えていたんだな。もしかして、「13金」のレンタル率、上がっているのでは?
「秘宝」も最近はサウスパーク通信が終了してしまうなど、徐々に読みどころが少なくなってきたような気がする。今号は購入を躊躇したが、訳のわからない活気だけは相変わらずなので、結局購入。何だかんだ言って楽しみな雑誌なので、疲弊感の溜まる昨今では救いになっている。無論、「バカ雑誌」というのは褒め言葉である。
尚、「太陽を盗んだ男」(監督:長谷川和彦)は私も一押しの映画なので、未見の人には是非とも薦めたい。ここまで破天荒な映画も珍しい。「アーアアー!」って・・・
「エヴァ・破」の日常生活に切り替わる場面で、この主題曲が使用されていたのはトリビア。

PCのデータをいじくっていたら、予想外に時間がかかってしまった。この種の作業は待ち時間が異様に長いので、不毛感ばかりが後に残る。さて、これから寝る前に少し生産的な事をしよう。

映画秘宝 2011年 06月号 [雑誌]映画秘宝 2011年 06月号 [雑誌]
(2011/04/21)
不明

商品詳細を見る


太陽を盗んだ男 [DVD]太陽を盗んだ男 [DVD]
(2006/06/23)
沢田研二、菅原文太 他

商品詳細を見る

テーマ:雑記 - ジャンル:本・雑誌

残忍なる聖像画
映画「パッション」(監督:メル・ギブソン)を観る。ゴダールではなく、メル・ギブソンの方。
一口に言うと、イエスの逮捕から処刑までの過程を描く、拷問スプラッター映画である。
ストーリーは新約聖書よりも、アンネ・カテリーネ・エメリッヒの『我らが主イエス・キリストの悲惨な受難』が下敷きになっているという。登場人物たちはアラム語とラテン語を用い、史実らしい雰囲気を醸し出そうとしているが、いかんせん基になった種本が歴史的な信憑性を欠いているので、本作もフィクショナルなキリスト伝説の一環として評価されるべきであろう。この点、監督がいかに強弁しようが動かすことは出来ない。この辺りの問題点については町山智弘が詳しく述べているので、詳細はそちらを御覧頂きたい。
http://d.hatena.ne.jp/TomoMachi/20040225
http://d.hatena.ne.jp/TomoMachi/20040422
美術作品においては、宗教画に名を借りたサディスティックな拷問絵画が存在する。
澁澤龍彦紹介するところのルイス・ボラッサや、ハンス・ホルバインの「キリスト笞刑図」などはその典型だろう。ミュージシャンのマリリン・マンソンがキリストの処刑を、人類史上最もセクシュアルな瞬間と表現したことは、ロックのファンならばご存知のことと思う。
本作においても、鞭打たれ、引きちぎられる肉片、頭皮に突き刺さる茨の棘、肉体を惨たらしく貫く釘など、嗜虐的な要素には事欠かない。製作者は必ずしも意識してはいなかったかもしれないが、この映画もそうした(エロティックな?)拷問物の系譜に属すると考えてよいのかもしれない。

パッション [DVD]パッション [DVD]
(2004/12/23)
ジム・カヴィーゼル、モニカ・ベルッチ 他

商品詳細を見る

テーマ:私が観た映画&DVD - ジャンル:映画

ジェイソン柴又慕情
ディズニーランド夜間営業再開。ナイター自粛の話は一体何だったんだ。子どもに夢を与えるというなら野球だって同じだろうに。
あと、パチンコについて、取り立てて擁護するつもりは無いが、今のやり方だと「気に入らないものを抹殺せよ」ということにしかならないぞ。節電のためと巷間語られているが、信憑性の疑わしい情報を元に規制するというのはどこかで見た構図だ。ロジックがよくない。

「13日の金曜日 完結編」(監督:ジョセフ・ジトー)を観る。
何作か観ているうちに、これは誇張抜きに、ホラー版の「寅さん」であることに気が付いた。
ストーリー構成は毎回同じ。クリスタル・レイクのキャンプ場に若い男女がやって来てイチャつきだし、ケラケラ愉しんでいるところをジェイソンに襲われるというもの。観ている方も、判っていながら同じパターンを期待している。段々どれがどの作品の内容だったかわからなくなってくるのが困りものだ。
ストーリーの前半にベッドシーンが現れるのはこの種のホラー映画のお約束。観客がいい加減苛立ってきたところで、怪物なり殺人鬼なりが登場し、溜飲を下げるという構図である。
有名なホッケー・マスクが登場するのはこの3作目で、ここで初めてジェイソンがキャラクターとして確立したといえる。それまでは曖昧な殺人者だったジェイソンであるが、彼が「顔」を手に入れることで、観客はそこに一個の独立した人格を見出すことが可能になるのだ。これは記号学的にもっと考察されてよい事柄である。
本シリーズは4作目で一旦完結を迎えるのだが、その後も続編が作られているのは周知の通り(「ヤマト」みたいだ)。未見の作品もおおよその内容は知っているが、ここでは触れない。鑑賞後においおい語ることにしよう。そういえば「ジェイソンX」ももう一度観たくなってきた。

13日の金曜日 PART4 完結篇 [DVD]13日の金曜日 PART4 完結篇 [DVD]
(2007/08/24)
キンバリー・ベック、E・エリック・アンダーソン 他

商品詳細を見る

テーマ:私が観た映画&DVD - ジャンル:映画

「人呼んで、殺人鬼のジェイソンと発します」
少し前のニュースから。出来すぎているため、暫らく放置していたのだが、どうも本当のようだ。
第20回地球環境大賞に東京電力http://sankei.jp.msn.com/life/photos/110225/trd11022505000001-p1.htm
サンケイというのは本当にネタに事欠かない連中らしい。それにしても、紙面に「キターーー」だの、一体何なんだ。バカなのか?

「13日の金曜日2」(監督:スティーヴ・マイナー)「13日の金曜日3」(監督:スティーヴ・マイナー)を観る。
1作目が些か冗漫な出来栄えだったため、もう観るまいと思っていたのだが(「X」と「フレディ」は別)、折角なので何作かまとめて観ることにした。何といってもホラーアイコンだ。実際、続編の出来も思ったほど悪くない。基準が下がっているせいかもしれないが、感想はあと何本か見てから記そう。

13日の金曜日 PART2 [DVD]13日の金曜日 PART2 [DVD]
(2007/08/24)
エイミー・スティール、ジョン・フューリー 他

商品詳細を見る
13日の金曜日 PART3 [DVD]13日の金曜日 PART3 [DVD]
(2007/08/24)
ダナ・キンメル、ポール・クラトカ 他

商品詳細を見る


テーマ:私が観た映画&DVD - ジャンル:映画

自粛問題の顛末
既に拡散済みだと思うが、一応報告的に記しておこう。
兼光ダニエル真氏のツイッターより。

>今日の会議の結果を確認して少し気が楽になりましたが、安心してはいけないと思います。また第二第三の自粛案が出てきてもおかしくないので。でも自粛案を廻る抗議を電話でやるのはあまりよろしくないかも。どこの協会も電話対応で大変だとか。しかしEmailや手紙で意見するのは大事だと思います。

>それにしても軽はずみに自分の権利を切り売りして安心を確保するのは危険な兆候。誰がどれくらいそれをやろうとしているのかここでは言及しませんが。

>しかも他者の犠牲で自らの保身を守ろうとする姿勢は非難されて然るべき。

>情報を総合するとまだまだ規制への圧力は続いていると覚悟した方がいいと思います。だからと言って過剰に自粛するのは愚の骨頂。怒られないような作品を作るのを目指すのではなく、怒られてもその作品の正当性を論じ、送り手として誇りと責任感を持つことを目指すべきだと思います。


「飛ばし記事」という批判もあるが、サイゾーの記事には素直に感謝するべきだと思う。一歩間違えれば大変な事態に至った可能性があるのだから。

テーマ:気になるニュース - ジャンル:ニュース

取り敢えず脂肪肝には気をつけたいと思う。
「スーパーサイズ・ミー」(監督:モーガン・スパーロック)を観る。
ドキュメンタリーではなく、バラエティ番組の拡大版というべきである。事実を追ってはいるが、この点は注意する必要がある。
内容は、マックのメニューを一ヶ月間食べ続けるとどうなるかというもの。そんなことをすれば栄養は偏るし、体を壊すのは当たり前の話だろう。スーパーサイズなど、素人目にも論外である。また、「食生活を変えたら非行少年たちが更生した」という強引な部分も気になった。
結論をいうと、本作は無茶な食生活を続ければどうなるか、というキワモノ趣味に訴える作品である。だが本当のところ、私はこういうバカバカしいショーは嫌いではない。
ただ、映画として描くならば、そこに何か人間性や社会の深層に切り込むような視点が欲しかった。例えば本作には、有害な食物を摂らざるを得ない貧困層への視点は無い。飽食は危険だ、というだけでは、手法上の危うさだけが際立つばかりである。マイケル・ムーアにも共通するのだが、この手の映画の作り方は、方法としてあざとく、あまり感心はしない。このやり方なら外国人は危険だ、同性愛は危険だ、漫画は危険だ等々、幾らでも恣意的なプロパガンダが作れてしまう。その帰結が「ザ・コーヴ」ということになると思うが、この作品、観ていないので論評はしない。

厳しいことを書いてしまったが、面白おかしく作る技術は見事なもので、観客を飽きさせることが無い。それだけにもう一つ、深みが欲しかったと思う。マイケル・ムーアには多少なりともそれがあった。

スーパーサイズ・ミー 通常版 [DVD]スーパーサイズ・ミー 通常版 [DVD]
(2006/06/23)
モーガン・スパーロック、ドキュメンタリー映画 他

商品詳細を見る

テーマ:私が観た映画&DVD - ジャンル:映画

残虐の歴史
原発事故の規模を「レベル5」と低く見積もっていたのが非難されるのは、まあ当然だろう。
だが、「20年は住めないかも」と最悪の事態を想定することは、果たして非難されるべきことなのだろうか。
同じ人間が、上述の二点に噛み付いているのをみると、結局どうして欲しいのだろうかと甚だ疑問に思う。

図書館で船戸与一「新・雨月」を借りる。戊辰戦争の話だ。
子供の頃、幕末史にかぶれた事が或る。子供の水準なので、古き迷妄を打ち破り、新時代を切り拓く波乱万丈のストーリーとして受け止めていた。実際、一般向けの歴史書の多くはそのように語られている。中学の半ばになって、漸く「歴史はドラマではない」と気付くようになり、熱が冷めたが、凡その維新観は変わらなかったと思う。
そこへ本書だ。まだ冒頭を読み始めたばかりだが、船戸は明治維新神話に真っ向から挑戦しようとしているようだ。
歴史が勝者の都合によって語られるということは、この場でも以前に記したことがある。まず、官軍側が本当に新時代の覇者だったのか、私達はそこから突き崩す必要があるだろう。明治維新と、それに伴った日本史上最大の内戦が、グロテスクな権力争いの帰結として起こったと考えるとやりきれないが、神話の解体は必要である。そうすることで、過去の歴史が現代史と繋がる地平というものがリアルに見えてくるかもしれない。

↓写真が無いのだが、この本は愛読した。一般向けの書物だが、小学校高学年の読解力があれば読める筈である。我が家では現在、本棚の奥深くに眠っている。
人物探訪日本の歴史〈15〉幕末の英傑 (1982年)人物探訪日本の歴史〈15〉幕末の英傑 (1982年)
(1982/12)
不明

商品詳細を見る

テーマ:**本の紹介** - ジャンル:本・雑誌

原発事故のさなか、原発の小説を読む。
井上光晴「西海原子力発電所」読了。
まず、この小説の成立過程を述べる。当初、井上は原発が爆発し、放射能汚染が広がっていく小説を書こうとしたという。ところが、執筆途中でチェルノブイリ事故か起こってしまった。これはとても無理だ、俺の手に余る、と判断した井上は、最初の構想を断念し、別のテーマの下にこの小説を完成させたという。後に井上は執筆計画の変更を自己批判し、「輸送」という小説を発表した。

さて、小説の内容に触れよう。
舞台は80年代半ばの九州。原発近郊の町で発生した一件の放火殺人事件をめぐる話。反核運動に対する村八分の論理がエスカレートしたものかと思われたこの事件だが、やがて原発情報部のスパイ(公安みたいだ)や宗教団体が絡み、複雑な様相を見せるようになる。
原発側が地元民を大金を積んで黙らせると言うのはよく聞く話である。そこから異論を許さない雰囲気が形成され、強固な同調圧力が生まれる。そこで私生活上の揚げ足取りをきっかけに、住民の悪意が一斉に向けられるのだが、このあたりは実にグロテスクだ。
誰もが疑心暗鬼の下に嘘をつき続けている中、突如犯行を「自供」する手紙が届けられ、物語はふっつりと幕を閉じる。この自供が真実のものか、この「犯人」のその後がどうなったのかは不明である。
いつもの井上光晴の手法なのだが、この人の作品はもっと中途半端な終わり方をする場合が多いので、今回は比較的まとまりのついた格好になっているといえるだろう。珍しいケースだ。
最後に印象に残ったことを一つ記しておく。
劇中に原爆被爆者の主催する、反核運動の劇団が登場する。終盤、ここで偽被爆者(原爆投下直後の「入市者」であり、法的には被爆者の資格を持つ)をめぐって内輪揉めが発生するのだが、これが実に生々しい。被爆体験にヒエラルキーが出来ていくのだ。被害の程度によって、その正当性を位置づける(つまり、被害が大きい方がエラい)という願望は、あらゆる場所に見出される倒錯である。
この「偽被爆者」の行動は誠実であり、その訴えには偽りはないと思えるが、彼らの行動は非難に値するのだろうか。ならば一体、被害を語る資格は誰に属するのか。このテーマは今日も尚、解決を見ていない。

saikai_genpatsu

テーマ:最近読んだ本 - ジャンル:本・雑誌

不眠症か
図書館から新たに借りてきた本を読みすすめる。200ページほどの小説なので、もうすぐ読み終わりそうだ。明日辺り感想を記そうとおもう。
このところ、中途/早期覚醒型不眠というのか、眠りの質がよくない。酒は飲まないのだがなあ。このままでは昼間の仕事にも差し障るので、今日は程々にして、早く寝よう。

KKKのイタい記事
http://d.hatena.ne.jp/kyoumoe/20110413/1302676804

テーマ:思ったこと・感じたこと - ジャンル:日記

とうとう
「レベル7」でチェルノブイリ並みか。まあ、状況は大分違うが、ひどいものだ。ここで喜んで政局に利用しようとしているバカは論外。
例の我欲の塊が、オリンピック招致だとか寝呆けたことをほざいているらしい。誰が「チェルノブイリ並み」の地域でオリンピックを開催するか?東京‐福島の距離間隔じゃ、選考委員は納得しないぞ。よしんば決まったとしてもごっそりボイコットされることは目に見えているだろう。
そういえば、東京に原発誘致と言う話もあった。この男は狂った政策を実行しかねないので、要注意である。

「欲しがりません勝つまでは」について、いろいろ考察していたら話が大きくなってきたので、やめておく。結論をいえば、石原に限らず日本人のメンタリティにこういう美意識があるのではないかということだ。いうまでもなく、こんなものは打倒されるべき理念でしかない。詳細はもう少しじっくり考えてから纏めてみたい。

ところで誰だ、「チルノブイリ」とかレベル⑨とか言っているのは・・・折角だが流石に笑えないぞ、これは・・・

テーマ:気になるニュース - ジャンル:ニュース

皆殺しのためのバガテル・・・虐殺に相応しいがらくたども・・・
ルイ・フェルディナン・セリーヌ「虫けらどもをひねりつぶせ」読了。
やった!・・・ついに読んだ!・・・ざまあみろ!・・・粘った甲斐があった!・・・読み切った自分を褒めてやりたい!・・・
こんな調子の独特の(相変わらずの)文体で綴られた、セリーヌの悪名高いユダヤ人誹謗文書で、本国では発禁となっている代物である。絶対翻訳は出ないと思われていたのだが、数年前ついに国書刊行会より出版された。
まず、この分量に驚く、一般に「パンフレット」と紹介されているのだが、400ページ以上にわたる長大な文書である。内容はひたすら延々と続くユダヤ人への罵詈讒謗、それから文学論、シュルレアリスム批判(興味深いが、ユダヤ人云々というくだりが邪魔)、バレエの草稿三本、ソビエト滞在記などで構成されている。決して首尾一貫した形式ではなく、八方破れに様々なテーマが詰め込まれている。尤も、それがこの人らしさであるとも言えるだろう。
ユダヤ人への呪詛は、今日のネット掲示板への書き込みを髣髴とさせるもので、読みすすめることが殆ど苦痛に等しいのだが、背景に資本主義への憎悪、コミュニズムへの憎悪が見て取れる。「夜の果ての旅」の著者は、この世のありとあらゆるものが呪わしいのだろう。そこには生半可なヒューマニズムなど吹っ飛んでしまうような人間不信が横たわっている。
ソビエト滞在記のくだりはこの書物で最も読みやすく、面白い。ユダヤ人への言及も殆どなく、これだけでも一編の小説に膨らませることは出来る筈である。
さて、この本、図書館から借り入れと返却を繰り返し、漸く卒読したのだが、とにかく疲れた。ひたすら体力の要る本である。その意味でも、読む際には充分注意されたい。

セリーヌの作品〈第10巻〉評論―虫けらどもをひねりつぶせセリーヌの作品〈第10巻〉評論―虫けらどもをひねりつぶせ
(2003/06)
L.F. セリーヌ

商品詳細を見る


テーマ:最近読んだ本 - ジャンル:本・雑誌

またかよ
会社で業務終了間際、いきなり縦揺れが始まった。おおっ?少し間をおいて主要動(でいいのか?)。大きく揺れ出した。やめてください、やめてください…ひたすら祈り続ける。
長い揺れが続いた後、漸く収まった。少し地震酔いがする。幸い、エレベーターもすぐに復旧し、電車も通常通り動いていたので、帰宅には問題なし。

石原はは天罰と言おうが、原発推進派と言おうが、核武装と言おうが、一向に勢いに翳りなし。あっさり当選してしまった。多分、公約に「バケラッタ」と書いても当選しただろう。
両手に刃物を持って、血だらけでストリーキングでも決行すれば落選したかもしれないが。

さて、この男の血迷った言動にまたしてもお墨付きを与えてしまった有権者は、今後どうやってオトシマエをつけるつもりなのだろうか。ほかならぬ自分達が支持し続けてきたのだから、言い訳は聞かないぞ。肉屋を支持するブタの例えがあるが、ツケは全て自分達に返ってくることを覚悟しなくてはならない。


スピリッツのヤマウチナオコ氏のツイッターより。
<ロリ漫画自粛のサイゾ-記事の件。社内で確認しましたが、現状ではあくまで出版倫理協議会の「一案」のようです>本当に「一案」だったのだろうか。騒がれたので、出倫協があわてて引っ込めた可能性も否定できない。そもそも「一案」にしても常識的にありえないと思うが、下手すればこのまま採択されてしまう可能性もあるわけだ。
いずれにせよ、じっくりと注目しながら意見を送り続ける必要がありそうだ。

テーマ:思ったこと・感じたこと - ジャンル:日記

宴のあとに思うこと
「反対をすると必ず、じゃあお前は対案を出してみろというのが権力者の常套句です。反対ばっかりしているじゃないかと。(中略)僕はそれが大事だと思うんです。つまり今の社会に反対すると言う眼差しを欠いて、どうして未来像が生まれるか」(池田浩士・東琢磨「犯罪」と死刑をめぐる対話 「インパクション」156号所収)
そして池田は、私達生活者一人一人が具体的な未来計画を構想する必要はないが、批判する中に私達の未来への思い、願いと言うものが必ず込められていなければならない、と説く。
ボルシェヴィキ型の革命が今日有効性を持つことはないだろう。私自身もそんなものはうんざりである。
ならば今の社会をそのまま認めなくてはならないかというと、そうではない筈だ。対案を示せ、という一見もっともらしい批判に誠実に答えようとした挙句、無批判、もしくは際限なき現状追認の回路に取り込まれてしまう――そんな例を私達は幾度も目にしている。
だが、自らの覚える社会への違和感を封殺する必要はない。池田の語るように、反対ということを突き詰めていかないと見えない現実というものがある筈だ。
これは生き方の問題である。

テーマ:思ったこと・感じたこと - ジャンル:日記

事実とすれば、出版業失格である。
兼光ダニエル真氏のツイッターより引用する。
「出倫協は都条例改定騒動では一貫して規制強化を反対していた。しかしこの記事によれば、都条例より遥かに酷い規制、すなわち特定題材の発禁を善しとすることを打ち出した。私の知る限り、戦後で出版界が自分から表現の自由を狭めたことは今まで一度も無い。
http://bit.ly/fSBVbM
引用終り

「手先」とか「走狗」という言葉がこれほどまでに相応しい連中を見たことがない。


続き
「ゾーニングを受け入れても意味が無い、規制反対の抗議運動しても反対姿勢だった大手出版団体が突然手のひら返し、特定表現を切り捨てて大手の利益しか守らないという姿勢が一般にまかり通ってしまうと、ゾーニングを遵守して大手を信用してきた作者と読者の失意と憎悪は相当なものになるのでは」

一部日本語が変だが、私自身、兼光のいうように怒髪天を突く思いでいる。事実とすれば明らかな裏切りであり、敵対行為だ。作家、読者を舐めるな。懇話会の成り行き出倫協の動向次第では、裏切りの代償がどれ程高くつくか、徹底したボイコット運動などで理解させる必要があるだろう。
とりあえず、そうなる前に反対意見を届けよう。そして、選挙に行こう
強調するが、このような自主規制を唱える者に、出版業に携わる資格はない。また、人としての信義の問題に関わることでもある。

(用語の理解に勘違いがあったため、一部訂正)

テーマ:気になるニュース - ジャンル:ニュース

「不可思議ほど美しいものはない」ブルトン
六本木にシュルレアリスム詣でにいく。中学-高校時代にご多分に漏れず澁澤龍彦を通じ、シュルレアリスムの洗礼を受けた一人としては、もはや義務のようなものだ。
マッソン、ジャコメッティはやはり素晴らしい。但し、私のお気に入りは今も昔もイヴ・タンギー。デルヴォーは一枚しかなかったな。マッタの作品が最後にどーんと出てきたのは嬉しかった。
ルネ・クレールの映画「眠るパリ」は初めて見た。ちょっとしたSF物。マッドサイエンティストの実験でパリの住人全員が眠り込んでしまうという話。字幕も簡単なフランス後なので、とっつき易い。お馴染みの「アンダルシアの犬」は何度も観ているのでパス。疲れるし、時間がない。
ジャクソン・ポロックまで展示されているのは少々引っ掛かったが、満遍なく網羅的な展示がなされており、なかなか良質な催しだと思う。
今更ブルトンだの、エリュアールだのと騒ぐのは気恥ずかしい(学生時代散々かぶれたクチだ)が、今だったらもう少し俯瞰的なアプローチが出来るかもしれない。読みかけて挫折した「通底器」など、じっくり向き合ってみよう。そういえば「秘法十七」も読んでいなかった。

tsuteiki

テーマ:絵画・美術 - ジャンル:学問・文化・芸術

そういえば
「総務省、ネットの流言蜚語、管理者の自主削除を要請」
数日前から騒がれているニュース。お前たちまで言論統制してどうする、頭冷やせ。
<社民党による撤回要請>
http://www5.sdp.or.jp/comment/2011/dannwa110407.htm

尤も、「三国人が、騒擾事件を起こす!」というのは典型的な流言蜚語だな。

テーマ:思ったこと・感じたこと - ジャンル:日記

ゴジラが泣いている
若松孝二監督の最新作のタイトルは「11・25自決の日 三島由紀夫と若者たち」だという。そのまま過ぎる題名。尤も、「キャタピラー」の例があるし、今後変わっていくかもしれない。
結局は三島由紀夫映画になるのか?あまり実録形式にこだわってほしくない。「壁からニワトリが飛び出したり」とはいわないまでも、もっと妙ちきりんな所を残してくれると嬉しいのだが。


今回の震災で、「ゴジラ」の検索数が世界中で一気に増加したという。同作が「核」と「戦争」の恐怖を象徴的に描いた傑作であることから、不思議なことではない。無論、戦争と災害の違いはあるが、劇中での描かれ方から考えると、置き換えは可能である。
私が初代ゴジラを観たのはほんの数年前のことである。新藤兼人の「第五福竜丸」と立て続けに観たのだが、共通のテーマを取り上げながら、いずれも引けをとらないクオリティに達していることに驚いたものだった。
海外では「日本はゴジラから何も学ばなかった」と指摘する人がいる。件の記事の題名は「フクシマ・モン・ナムール」。ん?ああそうか、「Tu n'a rien vu à Hiroshima.(君は広島で何も見なかった)」をもじったわけね。当たっているだけに、情けなく思う。尤もお偉いさん方は「ゴジラ」なんか見ないだろうし、商売の道具としか思っていないからなぁ。

ゴジラ [DVD]ゴジラ [DVD]
(2001/02/21)
宝田明、河内桃子 他

商品詳細を見る


第五福竜丸 [DVD]第五福竜丸 [DVD]
(2001/07/10)
宇野重吉、乙羽信子 他

商品詳細を見る


「ヒロシマ・モン・ナムール」。フランス語読みすると「イロシマ」だが・・・
二十四時間の情事 [DVD]二十四時間の情事 [DVD]
(1998/06/25)
エマニュエル・リバ、岡田英次 他

商品詳細を見る

テーマ:日本映画 - ジャンル:映画

驚いたぞ
今の揺れは酷かったな。生きた心地がしない。
ジェーン・バーキン、まだ日本にいるのかな?驚いたんじゃないか。

テーマ:思ったこと・感じたこと - ジャンル:日記

「デマゴギイに乗っかり、デマゴギイを喰べ、デマゴギイを放つことを専門とする連中」
漸く桜の花が咲き始めた。
「創」5・6月号を購入。連載陣は皆、震災の話題でもちきりだ。森達也はかなりショックを受けて塞ぎ込んでいた模様。無理もない話だろう。一部のデマゴーグを除き、誰もが傷ついている。
さて、その森の文章ではZAKZAK(夕フジのニュースサイト)と讀賣のデマ記事が取り上げられ、批判されていた。
整理すると、
1.「アメリカで反日感情が高まっている」という事実はない。政府の対策への苛立ちはあっても「悲惨な大震災への同情はどこかに吹き飛んでしまった」という事実もない。また、この「苛立ち」の内容についても虚偽報道が出回っており、慎重に検証する必要がある。
2.「菅首相が米国からの、冷却剤輸送の申し出を断った」という報道は虚偽である。実際は「必要としなかった」。理由:福島原発の「冷却剤」は、ただの水だから。
(註:この記事は讀賣版、「幸福の科学」版、そして基になったロイター版で若干言い回しに異動がある。讀賣では「技術的な支援」を断った、となる(余計紛らわしくないか?)。下記小飼弾のブログを参考にして欲しい)

詳細は以下のページが参考になる。
http://d.hatena.ne.jp/TomoMachi/20110320(町山智浩のブログ。映画ファンにはパイ投げ事件でお馴染みの人)
http://blog.livedoor.jp/dankogai/archives/51655601.html(小飼弾のブログ)
とどのつまり、讀賣、産経(KKK?)は今回の震災を利用して民主党バッシングを展開し、政治的煽動を図ろうとしていることになる。連中がどんな政治勢力を応援してきたかは既にお分かりだろう。自分達の政治的思惑を達成するために、人の不幸を食い物にするのであれば、ゴロツキ以下の所業だ。


本誌でも取り上げられている都条例の件、震災でグチャグチャになってしまったが、何も終わっていない。アニメフェアが潰れた分、反対派の意思表示が肩透かしになってしまったのではないか。
都知事選がどうなるかわからないが、出版社も奮起して、更なる攻撃を行っていく必要があると思う。
また、長岡義幸の「あきそら」評価は、私とほぼ同意見であり、嬉しく思った。

実は前月号の某記事について言いたい事があるのだが、震災で吹っ飛んでしまった。休みの日にじっくり書くことにしたい。

tsukuru110506

テーマ:最近読んだ本 - ジャンル:本・雑誌

「支援」と「支配」とは別物である。
コートジボワール内戦。今さらの宗主国気取りでフランスが出張ってきたが、泥沼になるのだろうか。
そういえばジャック・アタリが日本にも口出ししている。福島原発の件だが、文面はかなり微妙だ。真剣な危機意識を持って現状を憂えているように見える一方、パターナリズムむき出しの傲然たる態度とも取れる。たとえ正論だとしても、あんな態度では反撥を生むだけだぞ。
船戸与一の「鬼畜の宴」を思い出す。「黒人には統治能力がない」という白人どもの胸の悪くなるようなセリフ。今回の場合、「西欧」と「非西欧」に置き換えてもいいが、連中には善意、悪意を問わず、どこかにこういう意識があるのだろうか。逆の立場だったら、どうなのだろうね。
・・・また余震だ。ここのところ増えてきたな。

テーマ:思ったこと・感じたこと - ジャンル:日記



プロフィール

のわーる

Author:のわーる
首都圏に生息する一介の映画バカ。といってもまだ映画歴は浅いため、大家の作品をあまり見ていなかったりする。
たまに衝動的におかしな絵を描いたりもする。
尚、この「のわーる」という名前は同名の素晴らしいアニメ作品とは直接関係は無く、サド侯爵の登場人物の名に由来するものである。



のわーるのつぶやき



最新記事



カレンダー

03 | 2011/04 | 05
- - - - - 1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30



最新コメント



過去記事のアーカイブ



カテゴリ



最新トラックバック



2010年「国際ジュゴン年」



検索フォーム



リンク

このブログをリンクに追加する



ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる



QRコード

QR



RSSリンクの表示



全記事表示リンク

全ての記事を表示する



FC2カウンター