時を告げない大時計
映画やら書物やらをめぐる、つれづれなる断想など
遠い国、近い国
すったもんだの末、中国から帰還した。途中で荒天の為、飛行機が飛ばなくなるハプニングがあり、行き先を変更。一日早く帰国する羽目になった。臭豆腐を口に出来なかったのは些か心残りではある。紹興酒は散々飲んだが、53度の白酒(バイチュウ)には閉口した。
結局、杭州、寧波、上海と回った。寧波では道元ゆかりの天童寺を訪問する予定だったが、仕事の都合で遠回りとなる為断念(一応仕事の視察が本来の目的である)。致し方ない話ではあるが、その代わり保国寺という古寺を訪れた。

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上海センタービルではVRなるものを初めて体験。頭では判ってはいるものの、完全に感覚が持っていかれる。あれはなかなか侮れないと知った。
上海はギンギラギンの建物が林立し、昔日の面影は無いが、少し離れると生活感のある町並みが現出する。この辺りは東京などでも事情は同じなので、都市文明と人間生活というものについて色々示唆を与える。アパートの窓から物干し用の棒がにょきにょきと突き出しているのも面白く映じた。

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杭州・西湖

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民主化の夢
ろくでもない話ばかり流れてくるので、過去に書き留めた文章を置いておく。精神的に色々行き詰っているが、何も更新しないのも癪なので。

北京の地に天安門が築かれたのは、明の永楽帝の時代にさかのぼる。
現代史を繙くと、この大広場において大掛かりな民衆弾圧が三度行われたのが見て取れる。
ひとつは五・四運動、二つ目は周恩来の死に際しての第一次天安門事件、そして民主化運動弾圧として知られる、六月四日の第二次天安門事件である。
六・四のときわたしはまだ少年だった。だが、連日報道される民主化の動きに対しては注目していたし、シンパシーも寄せていた。それだけに戦車を先頭に武力弾圧が始まったときには背筋が凍る思いだった。死者数千人。新聞の見出しはわたしを絶望に打ちのめした。この事件をゲラゲラ笑いながら語る同級生の心情がまるで理解できなかった。
当時、鄧小平といえば悪魔の代名詞だった。かれが改革開放路線の立役者であったことはだいぶ後に知ったが、それは彼の政治的な罪業をいささかも減殺するものではない。

今日の天安門には、当時の面影はあまりない。多くの観光客が押し寄せ、写真を撮りながら賑やかにくつろいでいる姿が見て取れるのみである。
だが、春先(2017年)にわたしが天安門を訪れた際、検問で引っ掛かった。鞄の中を調べられ、パスポートをチェックされたのだが、左程大事には至らなかった。空港での荷物検査と変わらないのだが、六・四を前にピリピリしていたのだろう。変に敏感に匂いを嗅ぎ取ったのかもしれない。日本で市民運動にちょくちょく携わっているのは事実だが、わざわざかの地に赴いて煽動を行うことはわたしの任ではない。妙に嗅覚が鋭いのも困り物である。
わたしは中国の民主化運動は応援するが、今の自分にとっては、日本の民主化の方が重要である。己の畑を耕せ。むしろ、そのことによってはじめてかの地の民主化運動に繋がることができると考えている。


そんな事を思いながら今日まで来てしまった。2018年の現在、朝鮮半島では色々活発な動きがあるが、少なくとも改竄と隠蔽に明け暮れるこの日本社会が民主化するのはまだ先のことらしい。

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故宮のことなど
ドナルド・トランプが故宮を訪れたという。嘗ては紫禁城と呼ばれた、あの故宮である。古くは明の時代。永楽帝の治世にまで遡るこの途轍もない建築物は東アジアの壮大な遺産だが、このブラックゴーストの手先のような男が足を踏み入れたかと思うと実に不快だ。まあ、それは嘗ての日帝にしても同様なのだが。

わたしがここを訪れたのは初夏のころであるが、流石に北京随一の観光地だけあって、人だかりが並大抵ではない。北京の街では杭州と違い、何故かあまり多くの人が歩いているのを目にしなかったが、観光地となると別格である。
さて、この故宮であるが、とんでもなく広いのである。広大な土地のでかい建築物の向こうに出ると、まただだっ広い広場の向こうにでかい建物がある。この繰り返しで、いつ果てるとも知れない壮大さには圧倒される。因みにこの故宮、内部の財物は国共内戦時に悉く台湾に持ち去られたため、わたし達がここで目にできるのは壮麗な建物のみである。
ふと上方に目をやると、漢字の脇に見慣れない文字が見える。ああ、満州文字だ。現在では殆ど使われることの無くなった文字であるが、この不思議な書体がこうして鮮やかに描かれているのを見ると、明から清朝に至る歴史の重みの刻印を感じ取る思いがした。この国の歴史の厚みは、そのグロテスクな側面も含め、並大抵ではない。

この後、天安門でひと悶着あったのだが、それは別の機会に記そう。

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湖のある風景
仕事の関係(一応)で、再び中国に赴いた。杭州である。
3日目の朝方に時間があったのでホテル付近を散策する。現地スタッフの話では、ここから西湖までは一時間程だという。さすがに一時間は歩けない。取り敢えず、行ける所まで行ってみよう、と一人でぶらりと歩き始めた。杭州の町並みは人通りが多い。行き交う人は十人十色である。電動キックボードに乗る人を見かけた。中国では自動車もバイクも電動化が進んでいる。問題は電力をどう供給しているかだが。原発はかの地でもあまり評判はよろしくないだろう。そんなこんなを考えながら、雑然と混み合った大通りを30分ほど歩く。と、大きな湖に出た。西湖だ。何だ、一時間もかからない。
西湖はほとりを歩くのが一番気分がいい。この後、遊覧船に乗る機会があったが、印象深いのは周辺の雰囲気である。朝方は太極拳に励む人がいるというが、この日は見られなかった。
司馬遼太郎は西湖の風とその匂いについて言及していたが、特に匂いは感じられない。だが、この雰囲気はとても落ち着く。写真を撮り、暫くぶらぶらと散策した後、ホテルへと帰還した。

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プロフィール

のわーる

Author:のわーる
首都圏に生息する一介の映画バカ。といってもまだ映画歴は浅いため、大家の作品をあまり見ていなかったりする。
たまに衝動的におかしな絵を描いたりもする。
尚、この「のわーる」という名前は同名の素晴らしいアニメ作品とは直接関係は無く、サド侯爵の登場人物の名に由来するものである。



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